August 30, 2005

【今日の短歌】 生きること?死ぬことよりも簡単さ。罪あらば人生きるしかなく。

ホセア書をのんびり開いて眺めれば幾年のごとく短きは人
欲望を否定するか?・・・と尋ねれば神殿の外、見あげれば星。
生き甲斐と死に甲斐の差はだるだるに繋がれた糸引き抜くようだ
営利のち晴れることなどあるまいと厳しきは夏。蝉の鳴き声。

求めれば与えられると営利には循環の水流れるままに
家の中こもっていても動いてもわがこころだに動かんと空
吾子のため、さりとて思う人の渦、次なる山は次なる河へ。
流れればたどりつくのか河の流れ追い求めつつ空の下には

生きること?死ぬことよりも簡単さ。罪あらば人生きるしかなく。

投稿者 Blue Wind : 02:00 AM | コメント (0) | トラックバック

August 27, 2005

【今日の短歌】 汗だくでまつりつくばの山車みれば浴衣姿の海彼(かいひ)の人ら

汗だくでまつりつくばの山車みれば浴衣姿の海彼(かいひ)の人ら
青森のねぶたまつりのくりだせば山車に神輿に見知らぬ地名
つくばって広いんだなと見渡しつ人の流れのまんなか歩く
貸切のバスの並んでくりだせば高速バスを不思議にながむ
地下鉄の降り口のあるつくば市になっちまったか、キラキラと夜。
地下鉄の出口のとなり交番の慣れない明かりスポットライト

だるだるに渋滞の道走らせたことがあるだけ。まつりに日には。
無機質に似合わないほど人歩く鬱蒼と夜、鬱蒼と人。

投稿者 Blue Wind : 10:44 PM | コメント (0) | トラックバック

August 25, 2005

【短歌】 世のためと言って動けぬガリバーの横たわるうえ蟻たわむれる。

嵐待つ、蒸し暑き夜、寝苦しき。漠たる怒りとおりすぐまで。
政治すらせせら笑ってせらせらと果つる夜さえ日はみつむるか。
世のためと言って動けぬガリバーの横たわるうえ蟻たわむれる。

あっそう、と言ってしまえば”反対”の文字はふるきと”改革”の文字。
改革に反対すれば保守なのと言いたいけれど、活断層あり。
震わせる地の音を聞く深夜には地下鉄の音のかそけく消える。

だるだるなにっぽんじんの真似すればマネーに泣くよ、それだけは言う・・
さくらんぼ・・・ぐわっとヴィトン、それだけはやめてくれよと言いたくもあり。

500億選挙のために使うなら2007年・・・定年を待つ。
ところてん想い描いてピラミッド逆さになって地球は浮ぶ

投稿者 Blue Wind : 01:41 AM | コメント (0) | トラックバック

August 21, 2005

【今日の短歌】 落とす顔、夏の終わりのひまわりに、ひとつふたつと秋の野を待つ。

カラフルに植えてしまったペチュニアと黄花コスモス、留守番の花。
あらくさの激しく伸びる夏の日に雨の面影、太陽の下。

北斎の波なら波で高波の向こうの富士の小さき姿
カラゲンキ、出すなら出すで停滞は信号を待つブレーキの上。

ひまわりの虚ろに咲くか太陽はうつむくままにあちこちの顔
いつの日かひまわりの顔太陽にそろいあおぎし夢路を歩く
落とす顔、夏の終わりのひまわりに、ひとつふたつと秋の野を待つ。

投稿者 Blue Wind : 09:00 AM | コメント (0) | トラックバック

August 19, 2005

【短歌】 白鷺の舞う利根川を越えゆかば白き飛行機の待つ滑走路

チャンネルの一つになりしNHK世界は狭く世界は広く
アメリカの統治のもとに太平洋、働くチャモロ、歩いてヴィトン。
日本語の下に英語のふりがなが並んでおりしメニューを眺む
鬱蒼とビーチの淵へたどりつく緑の草の海と砂浜
大砲の置かれたプール島影は青い海空、飛行機の音。
アメリカは遠くにありて思うもの。熱帯の浜、ジパングの旗。
大雨と雷さえも一日の時差があるのか、熱帯の空。
島民の暮らしておりしグアムの町。隣の島から買い物の客。
法律は静かな空気テンションの統治の色の濃い魚影みし

白鷺の舞う利根川を越えゆかば白き飛行機の待つ滑走路
ひまわりのけだるいように並びたるけだるい夏が今年も来たり
残骸の円い形は紫陽花の色失いて木陰の翠

スコールと呼んでみたけどしょぼい雨。濡れつつ歩く夕焼けのみち。
太陽が遠慮しながら雲の陰うっすら消える。黄金の海。

グアムよりも蒸し暑き蝉鳴いている夏の日過ぎる、いつもの時間。

投稿者 Blue Wind : 02:21 PM | コメント (0) | トラックバック

August 08, 2005

【今日の短歌】 ホリエモン、小泉首相、平成は北斎の波。富士の山、あり。

落雷に権力闘争ながむれば嵐のような田園の雨
こうやってあぶりだされて浮世絵は江戸からつづく裾野の絵図に
円安になっちまった夏休みいつもと違う世相に押され
農政を改革するか60年。戦争のため米買いつづけ。

なってるかなってないかは梨の実の収穫を待つ。小さな夏日。
民主主義、多数決って言うけれど、談合すれば民意は遠く。
独裁を責めるのならばアメリカの真似しただけと。総理総裁。
ホリエモン、小泉首相、平成は北斎の波。富士の山、あり。

投稿者 Blue Wind : 06:28 PM | コメント (0) | トラックバック

August 06, 2005

【今日の短歌】 競争がひっそりとある地下鉄に優先席は欠かせずにある

平和って忘れ去られた原爆の記憶の瓦礫つみあげるよう
戦争って不満の裏の人殺し。プロパガンダを思い出す朝。
広島の観光源をみるように原爆ドームうつしだす空
昭和って過ぎてしまった過去の傷瘡蓋のまま膿のたまりぬ

30度めずらしかったその昔。灼熱もまた浸透す、夏。
夕方に涼しき風の吹く街をクルマ走らせ夕陽と、ムクドリ
灼熱が連れてくるのかムクドリを。淡い夕陽と涼しき森に。

森昌子、離婚さっぱり歌手のみち、演歌さっぱり、黒子さっぱり。
民営化、記念切手は倍額でEXの絵が売られておりし。
蝉の声むんむん唸る並木路あらくさだけが勢いを増す

早口で小鳥鳴く朝お天気もよろしいようで鬱蒼と夏

競争がひっそりとある地下鉄に優先席は欠かせずにある
競争に打ち勝つようなラッシュアワー人を乗せゆくブランド貨物
「ゆったりと座って行けます」バスの席。スクールバスの宣伝文句。
ふたりだけ乗っているのがみえる窓、空でもバスは走るCM。

投稿者 Blue Wind : 08:55 AM | コメント (0) | トラックバック

August 05, 2005

【今日の短歌】 長き日を費やしたよう、夏の日は伸び盛る葉の疲れては伸び。

「なつかしい」一言は夏、吾子の声。ついこの前に走ったみちに。
長き日を費やしたよう、夏の日は伸び盛る葉の疲れては伸び。
どっぷりと受験に浸るながき夏、ついこの間このみち走る。
暑い日のアイスの時間コンビニの駐車場には熱射する風

どっぷりとつかる道には曲がり角いくつ過ぎてもたどりつく店

投稿者 Blue Wind : 03:00 AM | コメント (0) | トラックバック