October 26, 2004

選歌か・・・

他人のしていることを観察していると面白い。題詠マラソンを完走して、改めて「沿道」という意味を知る。これってきっと結社などでは普通なんだろうな、と、相変わらずとんちんかんなことを考える。選歌したり、コメントを書いたり・・・そういう当たり前のことがものめずらしい。
短歌を詠み始めたきっかけが、サイトのコンテンツをつくってくれるから、というのがそもそもの動機なのだから、おそらくはそれを理解してもらおうとするほうが不可能に近いかも。歌人どころか、自分の場合、あっさり語ると短歌や俳句といった和歌の類が嫌い。「嫌いな人が何をやっているの?」と問われたら、なんて答えたらよいのか困る。ある日不意にインスパイアされて歌人になってしまった、としか語れない。
こういうのって誰にでもあると思う。ネットを始めたのだって、もともとが機械嫌いなのに、ある日突然ちょっとやってみよっかなーというか・・・ある日突然、何となく違うことをやってみたくなることって誰にでもある気がする。そういう他愛もない出来事の一つが短歌だったとしか語れない。

おそらくは時空の管理人が言いたかったのもそういうことなのかも。恋歌のサイトがあって、何となく親しくなり短歌をコンテンツにする。そこにいろいろな人たちの歌を集め、BBSに投稿してもらった歌などをさらにコンテンツやサイトに仕上げる。それを各人のサイトなどにリンクすると、何となく短歌仲間というより、ウェブ仲間という雰囲気のまま広がる。それだけ。
実際のところ、短歌を詠んでいるというより、BBSで歌のやりとりをしているくらいの感覚しかないし、コメントも選歌もない。管理人の好みで年間一首選というのはあった記憶があるけど、その時もどうしてその歌なのかなーと思っただけ。

たしか題詠や競詠というのもあったような・・・題詠じゃないな、たしかイラスト見て歌を詠むという企画じゃなかったかな。これは失敗した模様。歌が集まらない。わたしですら素通り。そういう「うたくらべ」みたいなニュアンスに抵抗があったのと、何となくイラストが好みではなかったのかも。よく覚えていない。
とにかく、コメントや競詠は人気がない。ライトな感覚のほうが楽しいからかも。それと、自分でてきとーに投稿したものをアップしてくれるので、気楽なのかもしれない。詩の投稿もOKだし・・・短歌である必要もない。そういうクロスカルチュラルな雰囲気は楽しい。

そういうウェブの気楽な世界から、何となく結社へ行ってみても、互いに理解しあえるものがなくても仕方がないような気さえする。それでいて、選歌してもらうと、自分がそれっぽい歌を詠んでいることもあることに気が付く。要するに、誰が詠もうと短歌は短歌。どこで詠もうと変わらない。それでいて、なんて言ったらよいのだろう・・・好みってあるのね。選歌する人の好み。おそらくは年齢やスタイルによって違うのかもしれないし、今度はそういうのを眺めていることが面白い。
あの夥しい数の歌の中から選歌する。考えただけでも大変な気がするんだけど、実際のところどうなんだろう・・・真似でよければそのうちふら〜っとやってみたい。とんちんかんな選び方するかもしれないし、常識的な選び方をするかもしれないし、そういうことをやったことがないから自分でもまるでわからない。もしかすると、そうやって自分の詠みたい歌の世界が見えてくるのかも。
考えよう。

投稿者 Blue Wind : 11:44 PM | コメント (0) | トラックバック

October 23, 2004

激流の中で

あらしの効用ということで、誤解ついでにあれこれ。

歌壇では、一度発表した歌は2度目は発表扱いになってしまいます。ですから、いくらよい歌でもそれで賞に応募したり、雑誌や結社誌に投稿することはできません。二重投稿は禁止されています。

ところが、インターネットでは匿名であり、ネットで発表した歌は発表扱いにしないところもあります。これがとてもややこしく、オフラインで歌人として活動して行く上での障害になってしまった。

遊びで始めただけだし、時空短歌に歌壇としてのバリューがどの程度あるのかわからないです。しかしながら、自分のサイトにまでアップした歌まで発表扱いにしろとか世間は手厳しい。上の先生たちは、自分のサイトにアップしただけの歌は発表扱いにしないと言ってくれても、なかなかそこは厳しいものがあります。

コンテンツを削除すれば、アップしたことにはならないか?
さあ・・・・
自分の場合、良心というものがあるので、そこまで固執はしません。筆で詠んで、それを投歌すればよいだけのことであり、それでいて、いまだにネットが作歌の場でもあります。

このため、大きな催し、例えば題詠マラソンなどは、ネットで発表した歌も発表扱いにするということで、ルールは設定されています。わざわざそうやって断り書きを書かないとダメなほど、ネットが発表の場として見直されたのかもしれないです。
Rin
2004/10/23 (Sat) 11:25  E-Mail * http://bluewind.oops.jp/tanka/

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歌壇へ行くと、あっさりネットを捨てる人たちが多いのは、いささかルールと常識が違うためであり、歌の質や技量とはまったく関係ない話だと思います。

とにかく、実力、なのだそうです。
次々と新しい歌を詠んでいかなければならない。
だから、ネットで「これは短歌ではない」と言われたような歌のほうが歌壇では「おもしろい」と言って評価してくれたり・・・わからん世界なのです。
Rin
2004/10/23 (Sat) 11:35  E-Mail * http://bluewind.oops.jp/tanka/


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それでいてね、時空でも自分のサイトでも、この歌好きです、って言ってくれた人が多かった歌は、加藤先生、選んでくれなかった。(泣)
Rin
2004/10/23 (Sat) 11:36  E-Mail * http://bluewind.oops.jp/tanka/


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初回は、ネットで発表した歌でもよいということだったので、何を出そうか迷った挙句、評判のよさそげなところを出したというのに・・・・(グチ)
Rin
2004/10/23 (Sat) 11:38  E-Mail * http://bluewind.oops.jp/tanka/


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どこでグチを耳にしたのかわからないけど(地獄耳)、ある日テレビを観ろとメールが着たので観たら、私の所属している結社の選者さんが(違うところ)二人並んで、僕はこっち、などと比較しあっている・・・・・・(絶句)
Rin
2004/10/23 (Sat) 11:41  E-Mail * http://bluewind.oops.jp/tanka/


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そしたら、こっちは選者はいないぞ、とばかりに別の結社から結社誌が届く・・・・(ありがとうございます)

とにかく、地獄耳、狭い、わからん、泣く、笑う。
Rin
2004/10/23 (Sat) 11:46  E-Mail * http://bluewind.oops.jp/tanka/


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マニアの世界なので、こうやって誰も来ないと思ってちまちまグチをこぼしていても、ふら〜っとやって来ては、誰かが読んでいるのかも・・・・・(あやしい)
Rin
2004/10/23 (Sat) 11:51  E-Mail * http://bluewind.oops.jp/tanka/


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とにかく、オンライン、オフラインにかかわらず、たくさんの人たちにご心配いただき、ありがとうございます。
この点において、自分はラッキーだったと思います。

それ以上に、次々と作歌を続けることのほうが極めてつらい。
ネット歌人としてのスタイルは、変えるつもりはないです。

また、時空短歌が昔のように復活することを、さりげなく神父さまからも示唆されているような気がします。

管理人さんがご病気のようなので、また元気になったら皆で遊びましょう。

ラサちゃん、お大事に。
Rin
2004/10/23 (Sat) 12:03  E-Mail * http://bluewind.oops.jp/tanka/

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にゃーごへの投稿より

投稿者 Blue Wind : 12:47 PM | コメント (0) | トラックバック

技芸としての和歌

ここで、時空短歌を解散したにもかかわらず、いまだに時空短歌に嫌がらせをする人たちのシンプルな誤解を解くために、わたしが結社というところで何を学んだのか簡単に説明したい。

まず、まりさんの言うことは正しい。
つまり、事の発端、逆恨みの原因となった、「だれだれさんがいるからわたしは嫌です」とか、「結社であれば破門だ」とか、逆に結社ではありえないです。主宰同士が昔からライバル同士にあり、犬猿の中であることも不思議ではなく、逆にそういう長年の確執の中で、互いに競うことによりよりよい歌が詠じられてきたという世界だから、仲が悪いなら悪いなりに相手よりよい歌を詠じればよいだけの話であり、それが普通らしい。従ってそれくらいのことで騒ぐほうがヘン。
しかも、歌人がすごい。
それこそエロを追求する人もいるし、ひたすら性器の歌だけを詠んで、さすがに編集長にボツにされたとか、また、それを理解しているのがほのぼの系の歌人だったり、つまりは個性が強いというか、アクが強いのが当たり前。中には、毎日手首を切りながら歌詠んでいるんじゃないかという人やトランスの恋歌とか、正直、そういう人たちが実によい歌を詠んでいるというのが結社。ひとくせもふたくせもありそうな人たちが多い。
そういう中で、自分がどういう歌を詠みたいか?
ってことなんだろうな・・・
だから、自分の場合は、何を言われても毎月数百首を日課として詠む。聖書と共に短歌。それくらい押し通すくらいの強さと個性が必要とされているらしい。だから、逆にあまり歌を結社にあげないわりには縁が切れないのはそこのところなのかもしれないです。
Rin
2004/10/22 (Fri) 15:13  E-Mail * http://bluewind.oops.jp/tanka/

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だから、そういう意味において、何を言われてもかまわないのである。
むしろ、勲章と思え。
時空にはクセのあるやつがいるぞ、とか、あいつはヘンと言われたなら逆に褒められていると思ってかまわない。それもまたウェブが一つの歌壇として結集していくための登竜門なのかもしれない。

アートへの道は厳しい。
文学への道は厳しい。

つるやかめの歌が詠いたいのであれば、それだけでもかまわない。
恋歌やエロが詠いたいのであれば、それだけでもかまわない。

それが一つの歌人としての個性であり、それでいて、それを誰かに無理に理解してもらおうとする必要性もない。
Rin
2004/10/22 (Fri) 15:31  E-Mail * http://bluewind.oops.jp/tanka/


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主宰や選者って何のためにいるのかというと、一つには常にアートの擁護者として存在している気がする。
つまりは、各人がそれぞれの歌を追求して行く中で、それぞれが高めあえるような関係性を築くために存在しているのかも。

テレビなんかの素人向けの話と結社の中とじゃ、ぜんぜん違うような気がする。
Rin
2004/10/22 (Fri) 15:44  E-Mail * http://bluewind.oops.jp/tanka/


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というわけで、

ラサちゃ〜ん、あらしがどうたらこうたら、
などというカキコを読んでいると、それだけでいやしを感じてしまう。

へいわ・・・
Rin
2004/10/22 (Fri) 15:52  E-Mail * http://bluewind.oops.jp/tanka/

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にゃーごへの投稿より

投稿者 Blue Wind : 12:44 PM | コメント (0) | トラックバック

October 17, 2004

ひよこのうた

題詠マラソンを完走。今後の予定としてはどうなるんだろうと思いながら、模様眺め。
題詠は、ニフのフォーラムで一度参加したことがあるだけであり、勝手が違うので戸惑ったのと、投歌すると選歌もしないとダメなのと、感想を述べなければならないために、そのまま一度参加しただけで終わっている。
感想をいただくとうれしいし、勉強にもなる。少なくてもわが家のアカシアが銀葉アカシア、つまりミモザということがわかっただけでも勉強になった。だから何なのさと言われてしまえばそれまでだけど、花の名前などまるで興味がないのに歌人なんだなーということがわかっただけでもましなような気がする。
それと、黙って花の咲くのを見ているだけで、季節がめぐり時間が経過するというもののあわれの世界を伝えるのが花の名前なのかも。情景。
正直、今の時代にそういう歌人がいるのかどうか謎だけど、歌の発祥を感じる。

そういうしみじみとした世界ならいやしなんだけど、実際のところは自分がいやしを求められないようにするだけで精一杯。技芸の世界なのかもしれない。もしかすると花の名前すら技芸の一つなのかもしれない。そのように感じてしまうと、バイオリンの値段を言われたくらいのつまらなさを感じてしまう。精神的ノイズの世界であり、せっかく美しい音色を楽しんでいるのに、興醒めさせるような話。どんなに歌が美しくてもノイズが発生したとたんに興醒めするのが普通のような気がするんだけど、それが当たり前だと言われてしまうと返す言葉もない。

慣れない世界なら、ほかの人たちのすることを黙って見ているだけ。実際には、何もしないで、淡々と自分の歌を詠んでいるほうがいやしなのかもしれない。もっとよいのはほかの人たちの歌を黙って読んでいることかも。とりあえず、2万首まではひよこ。詠う権利はあると思う。

投稿者 Blue Wind : 12:10 PM | コメント (0) | トラックバック

October 10, 2004

あるから詠むんだろう・・・

短歌のサイトにBBSを置かなくなって久しい。きっかけは荒らしというか、なりすましが判明したので閉鎖した。
インターネット歌人に徹して、詠み人知らず、匿名、ハンドル名、といった世界なら、もともとインターネットは匿名の世界だから、そもそもがなりすましという概念がおかしい。ところが、サイトも長くなってくると、ハンドル名が筆名となってしまう。
そこまではともかく、なりすまし。これは非常に迷惑。いちいち問い合わせのメールを書けというのだろうか?「あなたが使っている○○というハンドル名でこういう内容の投稿がありました。この投稿はあなたのものでしょうか?」ってか?
通りすがりの投稿なら削除してしまえばよいのかもしれない。ところがおりしも荒らし騒動みたいになり、あっちもこっちも怒りの鉄拳みたいになっていると、その投稿がどうして自分に向けられたのかよくわからないままに受け入れてしまう。よく確かめれば単なるいたずらであり、極めて悪質にもかかわらず、問い合わせれば終わる。「それは自分の投稿ではありません。IPアドレスが違います。以後、このハンドル名は使わないことにします。何かあれば知らせてください。」

が、しかし・・・
いちいち胡散臭い投稿があったとして、それを確認しているというのはどうも・・・あほらしい。だったら、BBSは置かないに限る。
ぎょえ・・・・・一つわかったのは、どういうわけかメールフォームから投稿されたメールはスパムとして削除扱いになっている。気がついたからいいけど、もしかすると気がつかないということもあったわけで、XPにして以来、セキュリティが強化され、自動的に更新してくれるせいか、便利な反面よくわからないことが発生してしまう・・・情けない。

今の自分の心境としては、そのすべてがわずらわしい。結社に入って、あっちの先生、こっちの先生という具合にややこしいのもわずらわしいし、ネットにしてもいちいちこれはあなたの歌ですか?って訊くわけ?かんべんしてよ・・・・
かといって、ネットで仲間をつくって歌を、というのも非常にめんどう。中にはうまのあう人あわない人などいろいろいるわけで、集団でとらぶっていたりしたら、逃げ出すだけでも一苦労。

というわけで、西行のような孤高の歌人に憧れてしまう。それでいて、和歌は保護されていたわけで、それが戦争で上皇が失脚してしまったとたんに廃れてしまうという危惧が発生するというところがこれまた理解に苦しむ。
結社が廃れるとか、和歌が廃れるとか、もともと短歌や和歌にはまるで興味のなかった自分としてはどうでもいいようなことのような気がする。好きな人はまたあれこれ古い歌をひっぱりだして自分で詠み始めるだろうし、自分のようにちょっと詠んでみよっかなーという程度でも何となくのらくら続いている。

なんで詠むのか、まるで自分でもわからない。でも、あるから詠むのだと思う。こういうものがありますよ、というか、57577の定型詩が日本にもありますよ、というだけのことであり、そこに何を求めて何を詠もうとわたしの勝手だ。なんでこういう形なのかもわからないし、それでいて日本語のリズムなんだろうし、はっきり言って自由詩のほうがむずかしい。

投稿者 Blue Wind : 01:22 AM | コメント (0) | トラックバック