October 10, 2004

あるから詠むんだろう・・・

短歌のサイトにBBSを置かなくなって久しい。きっかけは荒らしというか、なりすましが判明したので閉鎖した。
インターネット歌人に徹して、詠み人知らず、匿名、ハンドル名、といった世界なら、もともとインターネットは匿名の世界だから、そもそもがなりすましという概念がおかしい。ところが、サイトも長くなってくると、ハンドル名が筆名となってしまう。
そこまではともかく、なりすまし。これは非常に迷惑。いちいち問い合わせのメールを書けというのだろうか?「あなたが使っている○○というハンドル名でこういう内容の投稿がありました。この投稿はあなたのものでしょうか?」ってか?
通りすがりの投稿なら削除してしまえばよいのかもしれない。ところがおりしも荒らし騒動みたいになり、あっちもこっちも怒りの鉄拳みたいになっていると、その投稿がどうして自分に向けられたのかよくわからないままに受け入れてしまう。よく確かめれば単なるいたずらであり、極めて悪質にもかかわらず、問い合わせれば終わる。「それは自分の投稿ではありません。IPアドレスが違います。以後、このハンドル名は使わないことにします。何かあれば知らせてください。」

が、しかし・・・
いちいち胡散臭い投稿があったとして、それを確認しているというのはどうも・・・あほらしい。だったら、BBSは置かないに限る。
ぎょえ・・・・・一つわかったのは、どういうわけかメールフォームから投稿されたメールはスパムとして削除扱いになっている。気がついたからいいけど、もしかすると気がつかないということもあったわけで、XPにして以来、セキュリティが強化され、自動的に更新してくれるせいか、便利な反面よくわからないことが発生してしまう・・・情けない。

今の自分の心境としては、そのすべてがわずらわしい。結社に入って、あっちの先生、こっちの先生という具合にややこしいのもわずらわしいし、ネットにしてもいちいちこれはあなたの歌ですか?って訊くわけ?かんべんしてよ・・・・
かといって、ネットで仲間をつくって歌を、というのも非常にめんどう。中にはうまのあう人あわない人などいろいろいるわけで、集団でとらぶっていたりしたら、逃げ出すだけでも一苦労。

というわけで、西行のような孤高の歌人に憧れてしまう。それでいて、和歌は保護されていたわけで、それが戦争で上皇が失脚してしまったとたんに廃れてしまうという危惧が発生するというところがこれまた理解に苦しむ。
結社が廃れるとか、和歌が廃れるとか、もともと短歌や和歌にはまるで興味のなかった自分としてはどうでもいいようなことのような気がする。好きな人はまたあれこれ古い歌をひっぱりだして自分で詠み始めるだろうし、自分のようにちょっと詠んでみよっかなーという程度でも何となくのらくら続いている。

なんで詠むのか、まるで自分でもわからない。でも、あるから詠むのだと思う。こういうものがありますよ、というか、57577の定型詩が日本にもありますよ、というだけのことであり、そこに何を求めて何を詠もうとわたしの勝手だ。なんでこういう形なのかもわからないし、それでいて日本語のリズムなんだろうし、はっきり言って自由詩のほうがむずかしい。

投稿者 Blue Wind : October 10, 2004 01:22 AM | トラックバック
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