October 10, 2004

吾子の髪うるわしく茶に輝けば細きうねりの赤子のように

台風の駆け足聞くかカタコトと虫の音聞けば今の空あり
ざくろの実落つるものかと気にしては静かな夜のかわらずにあり
わがみちをのんびり詠うひねもすに露はしたたる曇った夜に
牛乳をのんびり買いに出かければにぎにぎしきか嵐さる夜

雅歌 7. 7-10

奏でよう愛する歌を奏でよう寂しき夜も楽しき夜も
吾子の髪うるわしく茶に輝けば細きうねりの赤子のように
いつの日かわが手飛び出すときまではいとおしきかないのちのつづく
恋うたを奏でる日にはたのしげに響けと空はとけゆくままに
軽やかに母は笑うよいつまでも楽しげなままころころ笑う
すこしずつ育ちゆく吾子みつむればわがこころだにころころ笑う
オトくんも吾から生まれた赤子なりつぶらな瞳吾を母と思う
すくすくと恋するままに育ちたるざくろのようなつぶをみつめり
傷つけばやさしくいやす人のあるいのちのひかり風は運びぬ

エゼキエル書 3. 1-8

みこの手にひかれし夜は星ひとつ贈られたとて天は遥かに
よろこびもかなしみもまたゆうぐるるかなたの月のとなりにありき
愛はゆく愛は風なり愛は空かけあしの音雲はひろがる
地に満ちる愛の広さのあしあとは息吹のように花を咲かせり
愛でよ花、愛でよ野に立つ尾花さえゆうぐるるままそそぐ陽のなか
愛は風かなたの野にはかすみたる陽の光にはなつかしき雲
紅ごろもはおりたる人立ちたればみどりの野には雲間のひかり
愛は風なつかしき風吹きたればいまは春かと野に咲く花よ

神さまは生きているよと誓うのか五月雨むなし蝉の声泣く

イザヤ書 30. 23-26

神の国みそらのもとの野原にはひろがりし民木の葉をひろう
言の葉の木の葉にかえて舞い立てばみそらの園にいくたの民よ
みことばのつなぎし人らいくえにも土も血さえものりこえてゆく
キリストの名の下にあり落雷は悲鳴のように響きわたれり
悲しみよ愛は空から愛は風ひかりゆくすえ追い求めゆく
愛よ降れつながれし人解かれゆく愛の降る日は燃えいづほむら
愛の降る悲しみ色は何色か解かれゆく日の燃ゆる陽を待ち

ヨブ記 37. 6-13

ユダヤ人。わかった。解放の意味。最後には愛を与えられるのだと思う。壮絶・・・十字架とラテーノ。ラテーノの永い月日のウルウルを考えると、気が遠くなる。愛とユダヤ人。神の愛、か。壮絶。国もバラバラ、人種もバラバラ、聖書だけ。不思議な人たち。ユダヤ人の王。

歴代誌下 1. 2-12

ソロモンに与えたものか。わからん、謎。
識見と富。

敷島よ秋は嵐のすぎゆかば庭の木すくなありがたく思う
ドミノかな倒れる木木を思う夏われの留守なる嵐吹く庭
倒れる木のこして夏は旅立てぬ異国の空は雨も降らずに
イタリアの夏の日照りのつよさかな水持ち歩き干物のあたし

台風情報どころか、日本の選手がテレビに映らない・・オリンピック。

わざわいの天から降る日映してよ水たまる道車が走り
この苦労わけてあげたいあなたにも灼熱の中生きる人らよ
ジーザスに「あなたがた」など呼ばれてもそは誰のこと別れて読みし

申命記 33. 13-17

タリバンを攻撃しせる民の服ながめてみれば修道院のごと
イスラムを自由がないと呼ぶのなら攻撃をせよ教会のうえ
ひとつずつ悲しみのうえ砂の城築かれたなら砂粒おつる
さらさらと乾いた砂は波のうえこぼされ沈むくりかえしぬる
かたくなに閉ざされた耳うつろいを眺めゆく目のこころとまりし
敷島は敷島なりの悩みありみどり奏でる水の降るみち

歴代誌下 26. 16-21

なんで戦争に牧師さん、連れて行くんだろうね・・・あの国は。世の中で一番自由のない国なのかもしれない。わけへだてしないで、オールマイティに連れて行くのだったら、また目が変わるかも。


◇ご返歌
のらねこのあつまりきたる坂道に天使の像の海に向かいし
この坂はいつかきたよなデジャビューの記憶の彼方たぐりよせたり
この坂を上がればあると知っているいつか来た道初めての坂
石段をのぼれどみどり深ければ海はかすかに崖にうちよす

休みの日増やしてほしく3連休のちまちま増えて祝日忘るる
せかせかと歩くリズムのなつかしき敷島の地に安堵をおぼえ
パースにぞ夜間ショップの増えたれば敷島の人暮らすものがな

投稿者 Blue Wind : October 10, 2004 07:17 AM | トラックバック
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