July 27, 2007

狭間

世の中すっかり夏休みモード。夏のつくばがこんなにあわただしく、閑散としていることに初めて気がついた。
学生の大半は7月中には帰省してしまうし、こんな時期につくばに残っているのは就職活動中の学生だけのような気がしなくもない。子どもたちは夏休みで帰省してしまうか、夏期講習か、友達の家に群れているのかもしれないし、中学生にもなると毎日部活やら補講やらで学校がある。娘の夏休みのスケジュールも目いっぱい。

それにひきかえ、親は・・・
気持ちだけは夏休みモードなのに、やることがあってあわただしい。旅行の用意は早々に済ませているくせに、ペットホテルの予約が遅れたために、危うくオト・マリ・テン・ナナの預け先を探さなくてはならなくなるところだった。一匹だけならともかく、4匹ともなると大変だ。結局、断られて、そこを何とか毎年預けている獣医さんのところに2匹ずつで部屋をシェアするという条件で無理やり預かってもらうことにした。

・・・・・・4匹というだけで断るってどうよ?(気持ちはわかるが・・・)

夏は患者さんも少ないし、のんびりしているのはいいけど、そのくせ予定はいっぱいで、ヒマなくせに忙しい。雑用?が8月の後半に集中し、果たして旅行から戻って通常モードに戻れるかどうか自信がない。

近頃、夏休みボケでぼーっとしていることが多い。勤労意欲もない。そのくせ3者面談に呼び出され、コツコツあがっていた娘の成績が前回のテストで一気にさがり、面談の前くらい勉強しろよ、と思いつつ、センター試験って何さ?と思いながら、センター試験が昔に比べて易しくなったのではなく、センター試験で一定の成績を収めればほかの試験が免除されるくらい影響力のあるものだということを初めて思い知った。おまけに実技??就職難???芸大は5浪6浪が当たり前????

現実を考えると、少子化だのゆとり教育だの、と言っていた頃はすでに遠い昔のような気がしてしまう。なんか、こう、また世の中が激しく方向転換しそうな気がして、不気味な今日この頃・・・

投稿者 Blue Wind : 01:26 AM | コメント (0) | トラックバック

July 23, 2007

『銀魂3年Z組銀八先生 2』 空知英秋・大崎知仁著

銀魂3年Z組銀八先生 2 (2) (JUMP J BOOKS)/空知 英秋

すみません・・・いったい、この本、なんですか?
娘が読んでいるから漫画かと思ったら小説でした。

おそらくは演劇部で使う本なんだと思うけど、漫画を活字で読むってむちゃくちゃ変な感じ。おちと勢いだけで進んでいき、さらにノリが漫画なので、面白いような気もするし、わかりにくいような気もするし、ひたすら想像力だけで読み進んでいくしかないジャングルのような小説だった。

でも、まんざら嘘っぽくもなく、この前、大阪学芸高校の生徒が1人で73校も合格した記事を読んだけど、学校が受験料を出した上に報奨金まで出して合格実績をアップさせる時代だもの・・・生徒は生徒であり、かつお客さんであり、成績の良い生徒は学校でも予備校でもひっぱりだこ。世の中、受験が絡むと教育も何もないような気がする。教師もサラリーマンだし、合格実績に応じてボーナスの額も違うような気がするのは気のせいだろうか・・・

この本を演劇のネタにして、娘が近頃描く漫画ちっくなイラストの少女はやけに冷たい目をしている。浴衣を着た女の子の絵を見せてくれたが、どうも下品な気がして、なんて言っていいのかわからず「・・・・・」状態になっていたら、無理やり何かを言わせようとするので、観たまんまを答えてやった。すると、これは「ヤクザ少女」だから当たり前だと言う。不良ではなく、「ヤクザ少女」。よーわからん。

そういうのが友達にもウケる時代なのかも。日頃、勉強ばっかりやらされているから、あんなのを描いて皆で喜んでいるのだろうか。空想の世界だから、好きにやってくれ・・・

投稿者 Blue Wind : 03:24 AM | コメント (0) | トラックバック

July 13, 2007

経過観察

一般社会とまるで違うのだもの、参ってしまう。

この前、いきなり電話がかかってきて、娘が審査に合格したという連絡がきた。もしかすると怪しいところからの電話かもしれないと思ったが、大手の出版社だったのでこの前届いていた封書と関係があるのかもしれないと思った。くま先生にも尋ねたら、怪しいところではなさそうなので、とりあえず面接に出かけることにした。

・・・・・・・いろいろお話したなかで印象に残っているのは、美大の高い学費と、「才能のあるやつは卒業まで残っていない」という台詞。娘はまだ中学生なので、いきなりプロになるための通信講座と言われてもぴんとこない。そこでいろいろ見せてもらい、あの世界には年齢は関係ないことを知る。高校生でも3億、4億稼いでいるそう。わたし的には、高校生で漫画家をしていること自体が驚きだったが、そういう世界を目指す人たちのための講座があること自体にも驚いた。

まだまだ先のことだと思っていたが、本気で美大に進学するつもりなら今からやっても遅いくらいだと言われ、そのくせ美大に入っても、就職先があるのは3つくらいの大学と一つの専門学校くらいのもので、卒業まで残っているのは才能のないやつ、絵の上手なやつは履いて捨てるほどいる、と言われた。

娘の前に来ていた母子。高校生くらいだろうと思っていたら、地元でももっとも難しい高校の生徒で、受験も近いし、先生に国立を狙えと言われているのでイラストどころではないということだった。それならどうしてそんなものに応募して面接にまで来るのか理解に苦しんだが、気持ちがわからなくもない。娘の後の面接のいく人かは地元の国立大学の学生さんたちで、就職難だからという理由で、卒業後の進路の選択の一つとしてアート方面を考えているらしい。

・・・・・・・・だったら、中学生でやったほうがましなような・・・・・・・

せっかく受験勉強をして大学に入って、いざ就職難となるとイラストの勉強でもしようかという・・・
気持ちもわからなくもないけど、何となくむなしいような気がした。

それにしても受講料もバカにならない。塾へ行かせていると思えば大したことでもないのかもしれないが、ぼーっとしているうちに娘も高校生になってしまうという実感が湧いてくる。そうやって一生懸命に育てて、公務員か会社員というのが普通なんだろうな・・・などと思いつつ、就職難の言葉の持つ意味が圧し掛かる。

まあ、何でもいいや・・・と思いつつ、娘はやる気になっているし、それ以前に自分で勝手に応募していたのだし、感性テストが満点だったので喜んでいる。日頃、満点のテストなどには縁のない生活をしているため、そのエネルギーを勉強に向けてくれないかとも思ったが、せっかく高校受験がないのだから、その分、好きなことをやらせてやってもよいのではないかという気もする。

しばし経過観察。

投稿者 Blue Wind : 01:12 AM | コメント (0) | トラックバック