September 25, 2005

【今日の短歌】 開業医なるかならぬか台風は吾子の成績雨垂れの音

開業医なるかならぬか台風は吾子の成績雨垂れの音
だるだるで人生さえも子のいつか旅立つときに身をたがえたる
俵万智今頃見つけしらじらと和歌か短歌か東雲はなき
だるだるでどこへ行こうが中学はチュウボウつどう校庭の土
優秀になってうれしき共稼ぎ。わたしはヒマな主婦がよろしい。
憲法を変えてくれぬか勤労の義務が嫌いだ、あれこれ思う。

バルテュスは絵画5枚でグランシャレ買いつ候値のありがごと
給料を比べておりし2ちゃんねる、あぅ、壮絶だ。2年後を待つ。

投稿者 Blue Wind : 07:27 AM | コメント (0) | トラックバック

September 19, 2005

【今日の短歌】 靖国はどうでもいいが、英霊よ、君たちの死は何だったのか。

英霊よ、死んだ後まで利用され、君たちの死はいくどおとづれ。
名月よ、朧月夜に名を借りて、怪しい闇が虎のようだね。

水の中、弔う空の輝きが映りもせぬか、嵐の夜には。
そうやって水の中にはいくせんのいのちの声の届かない空

中秋の名月はまた光つつ遮る雲がやけに黒黒

靖国はどうでもいいが、英霊よ、君たちの死は何だったのか。

天皇とか、戦争とかね・・・あっさり言えば、憲法そのものを無くしたら? それでもあるものはあるのだろうし、ないものはないのだろうし、何も変わらない。

投稿者 Blue Wind : 11:25 PM | コメント (0) | トラックバック

September 13, 2005

【今日の短歌】 ざくろの木葉の生い茂り高らかに手の届かないざくろの実生る

東大に行きたいという娘にぞ押されて今はうたよむ気なく
赤ペンで吾子の漢字正しては心細げに辞書引いてみる
楽天家、のんきな吾子はナポレオン。小学用の辞典を使う。

ざくろの木葉の生い茂り高らかに手の届かないざくろの実生る
戦闘機かっこいいなと眺めては本物の空飛んでいる基地
人形のサンダーバードはいつの日か忘られて今空飛ぶのかと

投稿者 Blue Wind : 01:29 AM | コメント (0) | トラックバック

September 04, 2005

【今日の短歌】 一日が終わってゆくのが速すぎる。未読の本がたまっておりし

教師には教師の夢があるのかと狭い山には広い空あり
だるだるで学費稼いで子らのこと教師に託す、田舎の暮らし。
のんびりとパラサイト主婦家の中、吾子には吾子の生活があり。

一日が終わってゆくのが速すぎる。未読の本がたまっておりし

投稿者 Blue Wind : 03:02 PM | コメント (0) | トラックバック

【今日の短歌】 子の未来、歩く現代、現実の、近くて遠い校庭をみる。

新古本ワゴンの中に並びたるドラッグストア垣間見し今
もうすべて終わったことと辞書ですらワゴンセールで積まれておりし

雰囲気とカリキュラムだと先生は昔の顔で笑っていたが
古臭く新し臭く病院の匂いのような教室の中

世の中はいろんな子らといろいろな教室の数無機質にあり
子の未来、歩く現代、現実の、近くて遠い校庭をみる。

先生が子どもの顔で微笑めば生徒の顔も子のまま笑う
鬱蒼と何が何だかわからない今の時代は予測されおり

投稿者 Blue Wind : 01:32 AM | コメント (0) | トラックバック

September 02, 2005

【今日の短歌】 芝のうえ忘れた軍手ぬれたままとどまりし夜嵐過ぎ去る

税務署が決めるのかしら?わたくしが歌人であるとかないとか、悩む。
商売は数の論理と人の波争わせては予算に変える
だるだるで一冊売って申告し歌人になって名刺も買えぬ

クレジット、未来予測の近未来、遠未来には年金ありき。
若さには未来指数の高さあり。明日はどうなる風吹かぬとて。
ため息は未来の風に落とすもの、実績という不確かな数。
作品は減りもしないと増えつづくただ売れもせぬ売りもしないが

投稿者 Blue Wind : 03:10 PM | コメント (0) | トラックバック

【今日の短歌】 汗だくで戻りきぬ吾子背中にはいまだピンクのランドセル負ふ

虫の音の賑やかに鳴く秋の世になっちまったか、蒸し暑き夜。
当事者かそれ以外かと国会は誰のためにぞ行われぬる
自立って素晴らしいかと秋の夜は虫の音運ぶ蝉去りぬ今
夏は蝉、秋には秋の秋の虫。秋のバッタは寡黙な草に。

わたしっていつも何かを考えて何もしないでコインを投げる。
コインすら裏と表があるのなら在るってことはわかれみち、いづ。

汗だくで戻りきぬ吾子背中にはいまだピンクのランドセル負ふ

投稿者 Blue Wind : 01:15 AM | コメント (0) | トラックバック

September 01, 2005

【今日の短歌】 子らだから海の向こうに行かんとす。山の向こうも知らないくせに。

新学期、生活のなか戻るよう。光の秋は穏やかに過ぐ。
指先をやけどしてみてぎこちなく、あわててさがす引き出しの中。
グリーンカレー、タイより甘くシンガポール。タイ風とある日本の小箱。
夏休みいかに過ごして子ら育つスーパーの中立ち話する。
塾の夏、コンビニの夏、小学生。学校の外広がる道に。
学校はみんなまとめて集まって散らすのが下手、夏空の下。

子らだから海の向こうに行かんとす。山の向こうも知らないくせに。

投稿者 Blue Wind : 08:32 AM | コメント (0) | トラックバック