July 07, 2008

青色専従者

半年前に辞めた看護師が久しぶりにピンチヒッターでやってきた。
楽しそうでたまらないというか、モップを取り出して院内の清掃を開始し、半年見ないうちに観葉植物が大きくなったとか、先生もパソコンを打つのが速くなったとか、正直、彼女があんなにうれしそうに楽しそうに働く姿を見たのは初めてな気がするほど。

先月募集広告を出したけど、ほとんど応募がなく、逆に真っ先に彼女から仲良しの看護師のところに働きたいと連絡があったらしい。お母さんの具合が悪化して、それこそ突然やめることになり、それから半年、看護師2人とわたしで何とかやってきた。おまけに神戸から姑さんが入院のためこちらに来ていたので、本当に休むヒマなく働いてきたような気がする。

何の因果か、ちょうど姑さんが神戸へ帰る日に、彼女がまた復帰してくれることになり、本当は事務員を募集していたのだけれど、看護師が多いほうが楽かもしれない。

***

それにしても、家庭内のことならともかく、仕事のことをあれこれ姑さんに訊かれるのはいやだなぁ、と思う。

それは、親に学校のことや友達のことをあれこれ訊かれるのがいやだった気持ちにも似ているかもしれないし、実際、働いていれば次から次へと雑用に追われて、レセプトが終わったら納税に行って健診結果の打ち込みをして給料を振り込んで請求書を送って保健所に手続きに行って・・・という具合に次から次へとやることがあり、不意にあれこれ訊かれてもこちらも答えがわからない。患者さんがまだいるのに「今日は何人来たの?」と訊いてくるのも迷惑。そういうデリカシーがない。そういう話は仕事が全部終わってからにしてほしい。

昔の開業医は堂々と(?)奥さんが受付に座っていたものだけど、今はめったにない。ゆえにわたしも普通に働く人として働いているわけで、こちらが何も言わなければ誰も気がつかない。そこに姑さんが・・・・(泣)

みんな、家庭は家庭、仕事は仕事、という感じで、同じ職場の仲間という雰囲気で働いている。それがよいところでもあるし、そのほうが働きやすい。でも、隣のクリニックの奥さんみたいに、たまにいらっしゃる、というほうが、わたしとしては羨ましい・・・

悩む。

でも、ずっと働いていると患者さんとも仲良くなって、たまに休むと、「今日は受付さんいないね」とか「奥さんは休み?」とか寂しがってくれる患者さんもいるようなので、老後のことを考えたら、働いているほうが幸せかもしれないと、近頃考えるようにもなった。

仕事を辞めるとつまらない、というのは、そういうことなんだろうか・・・?

これで厚生年金に加入できたらうれしいのだけれど、残念ながらわたしは労災保険にも失業保険にも加入できないらしい。

投稿者 Blue Wind : 02:49 AM | コメント (0) | トラックバック