October 22, 2006

スタッフ

診療所というのはおもしろい。スタッフを募集すれば、娘の小学校で見かけたお母さんだったり、近所の専門学校へ通う学生さんだったり、面接をしてもローカルな話題ばかりが先立つ。向こうは何も知らずに応募してくる。そして、来てみて、わたしの顔を見ると安堵するらしい。ローカルっていいなーと何となく思ったりする。

TXが開通したため、つくばのセンターの界隈はすっかり雰囲気が変わった。デパートで働く人たちも、いつの間にかTXに乗って通勤してくる人たちが増え、銀行もオフィスもいつの間にか転勤族が増え、開院前から企業健診の予約が入る。医療関係の業者はそれこそ東京、千葉、埼玉、群馬、県内でも水戸など遠くから集まってくる。そのくせ、院内のスタッフはほとんど地元の人たちで、同じフロアで働く女の子たちががやがや集まってくれば、大抵はうちのスタッフと知り合いだったりする。

得意先まわりという感じで足しげく通ってくる業者さんたちは若い。荷物の搬入のときでも一番早く来ている。こちらからみると、ぺーぺーと言うと叱られてしまいそうだが、そんな感じ。それでいて、うちの受付のスタッフは新卒を採用することにしたので、まだ学生。10代。単位を取ってしまったので、あとは実習として就労が認められているそう。素直でかわいい。

採用前に、研修のことなどで業者さんに相談してみる。

----これから面接なんですよね。どういう人を採用したらいいのかしら?

----若い人はすぐに辞めてしまうし、きゃぴきゃぴは男性の患者さんにはいいかもしれないけど、女性の患者さんを怒らせたりするんですよ。

----う〜ん・・・・たしかにそうかもしれないですね。

----30代のバツイチがいいですよ。

----バツイチ・・・

----そうそう、バツイチ。そういう人は一生懸命に働いてくれますからね。

何となくすっきりしなかったが、言われてみればそうかもしれない。それでいて、そういう人は雇いにくいと思ってしまう。

うちのナースたちはベテランで、それでいて子育ての間は仕事をお休みしていたという感じ。仕事が終われば普通のお母さんという雰囲気で、キャリアよりも家庭という感じ。

すごく悩んだけれども、受付もキャリア志向の強い人よりも、結局、結婚が決まったらすぐに辞めてしまいそうなタイプを採用してしまった・・・

あれは嘘だと思った。
キャリア志向の人でずっと仕事をしてきたという人と、育児中はお仕事をしていなかったという人を比較し、いろいろ検討したけれども、実際に仕事をすると差がないどころか逆に後者のほうが仕事ができる人たちが多い。それでいて、ずっと家庭にいたという引け目からか謙虚。こちらの家庭の事情についても考えてくださるし・・・ありがたい。

一番最初の面談のとき、すごく構えたところがあった。
何をそんなに構えていたかというと、結局は、仕事は続けたいが、子どもの受験のことや習い事のことを仕事よりも優先させたいから。

ある意味、仕事をする上ではバカらしいことなのかもしれない。
が、しかし、裏を返せばわたしの本音でもある。わたしの本音は誰かの本音で、互いに多くを語る必要性はないし、意見が一致したために構えが取れた。ダンナはいささか不満がありそうだったが、裏を返せばみんな家庭があるし、職場の都合だけで生きているわけではない。

というわけで、わたし的価値観により、スタッフにはキャリア志向はいない。

バツイチを採用しろと言っていた若い業者さんに履歴書の写真を見せてやった。まるで見合いの写真を眺めるように一生懸命に見ているのがおかしかった。
彼は大して用事もないのにやってきそうだ。
やれやれ・・・

投稿者 Blue Wind : 02:15 AM | コメント (0) | トラックバック

October 07, 2006

不慣れな生活

連日して寝不足。
暴力的に忙しい。
しばらくはこういう状態が続くのだろうか。
昼間、役所関係を回り、戻ってきて連絡事項を確認し、書類を作成、見積もり・カタログチェック、スケジュールを確認。さらに歯医者と家事。とうとう携帯を持たされた。
台風だからよいけれども、オト・マリ・テンを外で遊ばせている余裕もない。娘もこのところ忙しく、来週はまた試験。
まあ、仕事をしている人にしてみれば、これが普通の生活なのかもしれないし、それでいて、こんな生活が続くようではわたしには耐えられそうにない。でも、そのうち慣れるのだろうか。
やることが多すぎて頭が働かない。
というより、やることが多すぎて、しかも自宅がオフィス状態になっているため、いつが終わりなのか生活に区切りがない。
神戸からいくつもの箱が届いたが、箱を開けている時間がない。

自分の仕事だけやっているというほうが楽なんだろうな・・・
今までやったことのないことを一度にやらなければならないため、二重苦に責められているようだ。

大したことをやっているわけではないが、やたらとストレス。

投稿者 Blue Wind : 01:05 AM | コメント (0) | トラックバック