ハープの弦がものすごい音を立てて切れた。
昼寝がパア・・・
在庫を確認したけど、スペアがない。弦も意外と高いために、全部を揃えてはおけない。
梅雨の季節は、弦が切れやすくなる。私はハープをする前は、弦は緩みやすく、調弦しないと音が下がるものだとばかり思っていたが、ハープの場合は湿度によって逆転する。湿度の低い冬は音は下がるが弦は切れにくい。逆に、湿度の高い梅雨の時期は、調弦しないと音が半音くらい高くなっていき、放っておくと3本くらい立て続けに切れたこともある。
こんなに手間のかかる楽器は初めて。練習前にいちいち調弦しなければならないし、しかも47弦ある。慣れてきてはいるが、弦を取り換えたばかりだと、ちょっと弾いているうちに下がってくるし、弾かなくても1音以上下がってしまう。持ち運びには向かないし、移動のためにハープを運べる車に買い替えようかと思っているが、今のところ面倒なのでそのまま。
それでも、こんなに面白い楽器はないかも。
47弦もあると、音のバリエーションとグラデーションがたくさんあり、しかも、音が空気中に拡散するせいか、音が重なり合ってもうるさくない。和音が豊富で美しい。音の強弱がつけやすい。
なんて表情の豊かな楽器なのだろう・・・
しかも、甘ったるい。
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私の使っているのは、ペダルハープの中でもそんなに大きくないタイプ。セミグランド。これより大きいとコンサートタイプになるが、家の中で弾く分には場所をとらないセミのほうがよいと思ったのと、楽器というのもご縁もので、買おうと思った日にちょうど調整が終わったばかりでアトリエ(工房)のほうに置いてあったのが、アリオンだった。
電話で問い合わせたときに、自分のイメージを伝えたら、ドンピシャで在庫があると言われた。ゴールドの装飾が入っているので、予算的にはオーバーだったが、それを逃すとイタリア製なので半年後の納品になってしまう。しかも、届いて現物を見たら、自分のイメージしていたものと違っていたり?
ちなみに、ラップトップと言われる型のサウルハープでさえ、何故か今は在庫切れで、国産なのに納品に3か月かかるらしい。私の場合、たまたま展示のために作られたハープがメーカーにあったので、ヤマハに頼んでそれを取り寄せてもらった。世界に一つだけのハープ。なんかいいよね・・・(でも、こちらはあまり使っていません。待っている皆さまごめんなさい。)
サウルハープは、仕事が忙しくてグランドハープを練習する気力がないときに、先生に勧められて買った。弦が少ないし、軽い。指も傷つかない。(ちなみに絆創膏も厚手のものを先生に教えてもらって使っています。)
ハープを始めたきっかけは、教会のチャリティコンサートで生まれて初めてハープを触らせてもらった時に、直感的に自分がこの楽器を弾けると思ったから。何なんだろう、この感覚は。
インスパイアされた、と先生に言ったら笑われたが、教会にいると、そういうことは珍しくない。
やりたいと思ったのではない。
弾ける、と思ったのだ。
前世があるなら、前世で自分はハープを弾いていた、と思ったような感じ。
まあ、クリスチャンなので、前世のことは考えないようにしてるけどね。
とりあえず、聖霊のお導き、ということにしておきませう。
(シラ書 37. 16)