February 28, 2012

宙ぶらりん

この微妙な立ち位置がいやだ。

タマビまで補欠。前回のムサビの結果と違うところは、補欠の順位がセンター、一般とも一ケタということくらいなもので、また版画に引っかかった。合計3枚の補欠通知書が届いたことになる。

若干の違いはあるものの、ムサタマと一言で括られる理由がわかるほど、よく似た大学。元々は一つの大学だったのが、校舎の移転の賛否の違いによって分離しただけなのだそう。よく似た兄弟でも性格が違うように、大学の雰囲気は違うが、かなり似たような遺伝子を持つ大学なのだろう。

***

今年の芸大の試験問題は、「校内にあるものを描きなさい」というような問題で、娘は床を描いたらしい。それを聞いただけで、今年はもうダメだなと思った。

何が狙いかわからないけれども、例年よりも試験時間が短縮され、携帯電話は使えないように袋に入れて保管し、しかも試験開始の40分は外出禁止。外は雨だし、会場は7階だし、娘の性格から言って、取材は辞めて、足元を描いたのだろう。

完成度は低くても、雨の中、校外で取材した作品のほうが高評価を得られるような気もするが、そのほとんどが、階段やらトイレやら、換気扇、床、人物など、どれも面白味のない作品が並ぶ。試験終了後、教授の数秒の観察の後、合否が決定する、というのが芸大の一次試験。

今年の課題は、アイデアや着眼点などを評価するような試験だという気がするが、実際のところはわからない。でも、試験の後で、そのことを指摘すると、娘がべそをかいていたので、思い当たることがあったのだろう。

あれほど意表をつく作品でないと、数秒の審査では通らない可能性が高いと事前に考えながら、試験の当日となると、雰囲気にのまれて、そんなことなど忘れてしまうのかもしれない。ひたすら描けばよい、となってしまうのだろうか。

そういうことを鬱々と考えている娘は、私立の結果のことなどどうでもよいことらしく、ひたすら食事もしないで落ち込んでいた。試験の結果よりも、娘に鬱々されるほうがよっぽど憂鬱。それに、娘が出来たと思ったところから落ちていき、逆に興味のないところが補欠に引っかかる、美大の受験のそういうところがつらい。

合格発表の前から、この調子。仮に一次試験が通っていたとすると、2次試験の試験中に繰り上がり合格の電話がかかてきたらどうなるのだろう。かなり、不安。卒業式のことなど、話題にも上らない・・・

投稿者 Blue Wind : February 28, 2012 12:17 AM | トラックバック
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