February 22, 2012

異次元か?

ギャンブルのよう・・・

何が起こるかわからない。

まだムサビの結果しかわからないけど、意味不明。結果としては、補欠、なわけだが、一般試験では落ちてるくせにセンター方式で補欠。ありえない。センターこそ英語ができなかったので、娘などセンター方式の結果など見もしなかったくらいだ。

敗因を予測すると、一般試験の学科の成績が悪かったから落ちた?

美大のくせに、学科で落とすとは・・・・

両方落ちていれば、力及ばず・・・と諦めがつくところを、センターで引っかけている。ありえない。

逆に考えると、この不景気で、美大進学者が減り、娘の周囲でも、ムサビや筑波大を落ちたら一般大学へ行くという受験生が多い。彼らは実技はあまりやらず、普通の受験生のように学科をメインにしているが、筑波大やムサビは学科の比重が高いので、芸大やタマビなどは受けず、美大も学科で勝負してくる・・・らしい。

実技が普通にできたとしても、あるいは仮に満点だったとしても、学科でかなり高得点を取らないと合格にはならない。つまり、合格最低点が高い。

そういう噂は聞いてはいたが、娘の試験結果を眺めると、本当だったのだと実感した。

ということは、ほかの噂も本当なのかもしれない。芸大はほとんど学科を見ないとか、タマビは足切りはあるが、下駄をはかせるために小論文を出しているとか。あるいは、キャンバスに香水をかけただけで芸大に通ったとか、過去の参考作品を真似して描いた現役が芸大に通ったとか、その手のありえないような話も結構本当なのかもしれない。

そのような傾向を予備校に読まれているがゆえに、このところ石膏や人物(ヌードだ、しかも!)を入試問題に出しているという噂も本当なのかも。

石膏像や人物だったら地方のアトリエや高校でもやっているからというのが理由らしい。東京の大手の予備校だと、若手の作家や参考作品をせっせと模写させ、しかも、似たような作品は通らないので、クラスごとに作風を工夫させているとか。

そういう大手の予備校を嫌っていたとしても、結果を見ると、ほとんどの学生がその手の予備校の出身者なので、そういう予備校へ行かないと合格しないとまで思われている。

いたちごっこなので、合格は運に左右されると思っている人も多いし、実際のところ、技術のある人が結構多浪していて、技術のない現役がひょいっと受かったり。

学校なら絵の技術などを褒めてくれるのかもしれないが、美大受験となると描けて当たり前なので、意表をつくところを狙わないと合格しない? 案外、普通の作品が通るとも言われているが、「案外」って何さと逆に訊きたい。

もしかすると、何かの賞を取るまで、ずっとこの調子が続くのだろうか。フランスの美術大学は10年間で、卒業はなく、何かの賞を取ったら、卒業というのをどこかで読んだけど、芸大や美大も似たようなものなのだろうか。

ムサビのほうが社会的、・・・・という言葉も実感が湧かない。

美術の世界って、ギャンブルに強い人が勝ち残っていくかのようだ。

芸大は受からないほうが普通なので、ムサビを学科で落とされて、娘は逆に開き直っている。浪人するのだったら、芸大は思い切り遊びたいらしく、あれこれ作戦を練っている。あ〜、こうやって、あのヘンな浪人生の団体に紛れていくのかも。

でも、そうなるよね・・・ こんな試験だと。普通の受験みたいにまじめに勉強するだけでは落とされるだけだし、試験とは落とすためにある。

投稿者 Blue Wind : February 22, 2012 12:29 PM | トラックバック
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