January 27, 2012

働き損社会の構築

国会中継を背中で聞きながら、ブログをを書いている。


国会中継と言えば、思い出すのは、昔、大阪で乗ったタクシー。

大阪のタクシーは慇懃でサービスがよく、親切な運転手さんが多い気がするにもかかわらず、客を乗せてもマイペースで運転手が国会中継をラジオで聴いていた。ただそれだけのことなんだけど、強く印象に残っている。


当時は、黙ってラジオを聴いているだけだったが、今だったら何か世間話でもするだろうか。年金がどうなるのかとか、消費税の値上がりのこととか、TPPについてとか?


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バブルの頃のホームレスって、強烈だった。ボロボロの格好をしていて、薄汚れて、ヨロヨロ歩く。ホームレスというより、浮浪者という言葉が似合う。路上を歩いていると、意味もなく若者に怒鳴られたり、地下鉄の歩道に寝ていたり、公園でごみ箱をあさっている。


昔、10代の頃、日比谷公園で、座って何かを食べていたら、ホームレスがゴミ箱をあさりながら歩いてきて怖くなり、食べ物を袋に入れ直し、ゴミ箱に入れたのを覚えている。選択肢はいくつかあって、知らん顔をして食べ続けるか、立ち去るか、あるいは、食べ残しを置いて逃げるか、あるいは・・・・


なんとなく迷って思いついたのは、食べ残しをゴミ箱に捨てることで、捨てるにしても捨てたものを食べることを想像するだけでゾッとしたので、袋に入れて、ゴミ箱に置いて、結局、逃げた。


あの当時の浮浪者は、たいてい目が据わっていて、なんとなく怖かった。でも、今のホームレスは炊き出しの順番を待つ人たちが、普通の格好をして群れている。何かの集会でもあるのかと思うほど、普通っぽい。職を失った人たちが、所持金を使い果たし、仕事を探しながらホームレスをしているとか? あるいは、家出っぽい若い人とか?


***


生保か・・・・

生活保護もずっと続くと、プロのようだ。子どもが全員障害者手帳を持ち、養護学校に通っていたり、猫を恐ろしいほど飼っていたり、カップルで医者に来たり、不思議な人たちが多い。世の中が不景気で仕事が見つからないから仕方がないのかもしれないが、居直っている。失業給付でも受けているかのようだ。


仕事を辞めて、失業給付が切れ、ホームレスになり、生活保護を受け、そのままになるか、仕事を見つけるか。そういうことがめずらしくなくなるほど、不景気なのかも。いや、不景気だからではなく、働かなくても失業手当や育児休業手当が入ったり、しかも、社会給付は非課税。年金や医療費も税金が投入されている。さらには子ども手当とか?


福祉は充実している気がするけど、まだ足りないのだろうか。そのうち、年収300万円以上働いたら損と思うような社会になるかも・・・

投稿者 Blue Wind : January 27, 2012 04:52 PM | トラックバック
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