January 21, 2012

受験シーズンの到来。


今年は、娘が大学受験なので、落ち着かない。落ち着かないというより、他のことが手に着かない。


今にして思えば、中学受験は楽だった。小学校のときに、どつぼまでいってしまったので、高望みせず、地元の中学へ。難関校を狙うのと違って、気分的に余裕があった。そして、そのまま高校受験をスルーし、今に至る。


そして、大学受験。


相変わらず、東京芸大が第一志望だが、受験が近づくにつれて、壁の高さを痛感する。松井冬子は6浪して日本画科へ入学したというが、受験生の親としては、ノーリアリティ。親としては、多浪を続けるよりも、どこかすんなり美大に収まってくれることを願う。


となると、ムサタマか?


そうなると、学科が気になる。模試ではなんとかなるくらいの成績は取っていたはずなのに、センター方式では合格ラインに達しない。勉強のほうは学校まかせで、毎日絵ばかり描いていたのに、センターで好成績が取れるほうがどうかしている。


という、美大受験生特有のジレンマが我が家にも押し寄せ、落ち着かない。


アートに学歴は関係ないとか、いろいろ言う人がいるかもしれないが、バカ言ってんじゃない!と言いたい。


アーティストになることを望む親がどれだけいるのか?

親なんて単純だから、シンプルに大学へ入ってくれたら、自分の仕事が終了という気分。無事に卒業したら、幼稚園の卒園式を迎えたのと同じ気分で、肩の荷を少し下ろすのだ。


美大受験の予備校に通わせ、どこかの美大に押し込み、そのあと、造幣局に勤めてくれたほうが親孝行ではないか?


造幣局というのはアレだけど、版画の先生が言っていたのを真に受けた。就職先がないとかいろいろ言われている美大だが、社会的に考えて、そういう人がいないと困る、ということを言ってのけるには解りやすい喩えかもしれない。


というわけで、社会と言う枠組みの中ですんなり生きているほうが普通なので、所詮、親にとっては単なる大学受験。ジレンマは続く。

投稿者 Blue Wind : January 21, 2012 12:21 PM | トラックバック
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