August 19, 2009

破綻までの過ごし方

民主党のマニフェストを見て、何となく不安になる。末期のがん患者に対する麻薬みたいなもので、国がもうにっちもさっちもいかない状況にあることが薄々伝わってくる。

患者さんが、銀行金利が上がったり、インフレがきた場合、逆にこの国の経済が破綻してしまうと教えてくれた。理由は簡単で、国が財源として金融機関に国債を買わせているためで、インフレになれば金融資産自体が目減りし、しかも、もともとのその財源といえば、わたしたちが銀行や郵便局などに預けている預貯金。それを国が勝手に使い込んでいるようなもの。

景気をよくするなら、銀行金利を上げたらいい。そうすれば、高齢者の生活も楽になるかもしれない。でも、そんなことをしたら国は破綻する。しかも、世の中は裕福な人たちばかりではないため、福祉にはお金がかかる。結局、その財源のためには消費税を値上げするしかない。だけど、そんなことをすれば、生活費は値上がりするし、ますます高齢者はお金を使わなくなるだろう。(と、姑さんを見ていて思う。)

銀行は国債は買うが、相変わらず中小企業にはお金は貸さない。そうなると、何のために郵政を民営化したのかわからない。

というわけで、わたしは地方分権にはすこぶる賛成なのであるが、今月に入って、生活保護の人の医療券を送付してもらうために役所に3回も電話をしなければならない事態に遭遇し、市も相当台所事情が苦しいことが伝わってくる。それとも、生活保護を打ち切るための嫌がらせなのだろうか。

まあ、わたしが知っているだけでも家族6人で3年以上生活保護を受けている上に、就業可能な人たちが両親と長男と3人もいる。長男は高校生だからある程度は仕方がないにしても、役所にしてみれば誰も働かないというのが気に食わないのかもしれない。当人にしてみれば、仕事が無いと言う。

が、しかし、うちにはそんなことは関係ない。患者さんが生活保護者である場合、診療代は行政に請求することになっているのだから、そのためになんでわたしが役所とケンカしなければならにのかよくわからない。ホント、公費ってめんどっちー。

それでも地元のことなので、話し合いの余地があるだけマシかも。

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いきなり思いついて、TSUTAYAの宅配レンタルを始めた。近所のレンタルショップにこのところ借りたいようなものが見つからなくなったということもある。それと車のオーディオがよくなったからかも。世の中、ひそかに豚インフルも流行しているし、こんなときには家で静かにしているほうがまとも。

でも、豚インフルの報道があると、たちまち患者さんの数が減る。おそらくは本当に感染の可能性が濃厚な人は病院の発熱外来へ行ってしまうからだろうし、それ以外の人たちの場合、下手に医者へ行って感染したら困るから来ない。

そういう傾向はうちだけなのかと思ったら、どこでもそうらしい。今は夏休みなので騒ぎにはなっていないが、近所の高校でも娘の学校でも集団感染が発生している。

夏季休業の前にうちでもインフル感染の患者の来院があった。幸い、職員、誰も感染しなかったが、昨日、問屋さんが来て、抗ウイルス薬の備蓄をするかどうか訊いてきた。たしかにシーズンが到来したら、感染は避けられない。ワクチンの話も今のところ不透明だし、一般には出回らないという話まである。しかも、今年は季節性のインフルのワクチンの製造量も少ないため、問屋も予約本数を訊いてこない。どうなるんだろう・・・

届いた宅配レンタルの封筒を見たら、ゆうメールだった。金融面では無意味な民営化かもしれないが、末端ではそのおかげで家にいながらにして恩恵を被っているのかも。

娘も予測に反して、大学も自宅から通いたいと言う。TXが開通したせいか、このところ下宿の学生がかなり減った。つくばからも都内までなら皆自宅から通学している。実際にはその頃にならないとわからないけど、親は助かるなぁ・・・

地方分権で、なるべく子どもは自宅から通える大学へ行き、買い物はネット、というのが理想かも。それなら何とか不景気を乗り切れそうな気がする。

(アモス 6. 8-14)

投稿者 Blue Wind : August 19, 2009 12:41 PM | トラックバック
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