湖は、青緑色。雨の中、深緑色。夜は、見えない。
円い部屋、出るも入るも迷子道。時計のようにただ進むだけ。
指先は文字なぞれども凹凸の文字失いつ異物並びぬ
蟻の目で花みあげれば空のいろ群青の葉のゆられるままに
富弘の、時はまあるく止まりつつ進みつつ日の暮れる美術館
(コリント一 6.. 12-20)