April 02, 2009

富弘美術館

群馬県の富弘美術館 へ行って来た。患者さんが、以前、彼の詩を読んでいるうちに涙が出るほど感動したと言っていたので、機会があれば行ってみたいとずっと前から思っていた。

星野富弘さんは、中学校の先生をしていたが、体育の授業中に首の骨を折り、その後ずっと肢体不自由な生活を過ごしている。恐ろしいほど昔、テレビで口を使いながら絵を描く画家の番組を観たことがあり、最初、患者さんから聞いたときにはわからなかったけれども、美術館へ行き、その番組のことを何となく思い出した。

当時は、すごいなーと思うだけだった。手を使ったってあんなに上手には描けない。それで、わたしは左手で文字を書く練習をしてみたが、不器用な文字で、たまに退屈な授業の時間つぶしに役立つだけだった。

でも、昨日、美術館に足を運び、実際にその詩画の一つ一つを観ているうちに、彼は絵を描くことにより、神さまとお話しているのだと思った。寝たきりで動けない彼にとって、植物は与えられた場所で生きる友であり、花や草とお話しながら、お話したことを描いている。「感じたこと」ではない。お話しているのだ。

一巡してショップで葉書を見ていたら、女の子が、「お母さん、『ぺんぺん草』、、『ぺんぺん草』、あった。『ぶた』はどこ?」と大きな声で飛び込んで来た。そうだよね・・・わたしもそう思った。「『ぶた』はあっち」と教えてあげた。その日観た中で、一番印象に残っている作品を問われたら、わたしも『ぺんぺん草』と『ぶた』。子どもは素直で正直だ。

おみやげ用にカードを5枚買った。でも、『ぺんぺん草』は、いまだに選んでもらえない。6枚買って、最後に自分用にしたらよかったかな・・・ 次に行くときまでの宿題。

(ローマ 15. 7-13)

投稿者 Blue Wind : April 2, 2009 11:21 PM | トラックバック
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