少しずつ国なくなりつ春風は枯れたあらくさゆらしすぎゆく
くっきりと大きな夕陽沈みゆくビルの向こうに赤道ありか
古にわすれものしたまどろみは今日もあしたもゆうべとらせぬ
怒るにも、弱体化した菊の花さがしたりともあらくさゆるる
(エレミヤ28. 10-11)