April 13, 2008

医は点数・・・

仕事というのは、自分で辞めようと思わないかぎり、毎日毎日延々と続くものだということを学ぶ。

今日はもうこの辺でやめておこうかな・・・
と思えるのは、明日その続きをやればいい、ということで、それが延々と続いていくのだからたまらない。

そして、今日は休日。

以前は、家でできるような仕事は家でやっていたけど、近頃ではまるでやる気がない。どうせ、明日やったらいいのである。期日のあるものは期日までにやったらよいだけのことで、急いでも無駄。会計事務所に勤めていた友達が、書きかけの数字ですら途中で書くのをやめて明日にする、という気持ちがなんとなくわかるようになった。

それにしても法改正はやめてほしい。
電子カルテのマスターを更新するだけならともかく、受給者証はいちいち再入力になってしまうし、それでは新患が来たのとかわらない。おまけにわたしに文句を言われても困る。そういう制度をつくったのはわたしではない。医療費の負担が上がる。同じ薬の名称が変わったためにまたマスターが変わる。特定健診は去年から騒いでいるものの、あまり先へ進んでいる気はしない。それでいて、企業健診の項目が変わったために、また用紙を作り直さなければならない。

そういう雑用に翻弄されていくうちに、嵐のような天気。

こんなに政治が生活に密着していると感じたのは生まれて初めてだ。だって、制度改革があるたびに、もしかするとつまらない雑用が増え、慣れるまでに時間がかかるようになる。公費なんてうんざりだ。毎月毎月、細かい請求書を作成しなければならないし、ある時は並べる順番が若干違うというだけで役所から電話がかかってきた。電子カルテの単純な入力ミスでレセプトが戻ってくる。組合が変更になったのを知らない社員の家族。今までとは何も変わらないはずなのに、保険証の番号が変わったことに気がつかない。

病院の職員がまとめて辞めたらしい・・・
もう医療機関で働くのは嫌なのだそう。

そりゃそうだよね・・・
うちはともかく、病院の事務仕事は診療が終わった時間が忙しい。夜中になることも珍しくない。しかも、今回の法改正でまた連日徹夜が続いているらしい。しかも、ベッド数や職員の数で保険点数が変わってしまうため、いちいち出勤簿をレセプトと一緒に添付するらしい。その日職員が一日休むだけで、一斉に保険点数が下がるため、病床の多いところほど一気に点数が下がる。1人が休むだけで、あるいは患者さんが1人余分に入院するだけで、病院は何十万円もの赤字になってしまう。このため、ベッドが空いているにもかかわらず、「満床」という不思議な現象が発生する。

医は算術なんて誰かが言っていたけど、そんな生易しいものではない。医は点数・・・

投稿者 Blue Wind : April 13, 2008 12:38 PM | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?