May 27, 2007

学生は正直・・・

学生は正直だと思う・・・嘘がない、という意味で。
たまに思うのだけど、どうしてカップルで医者に来るのだろう?
それでは集団で群れている子たちには、ステディな関係の人はいないのだろうか?
すごく悩んだのだが、結論としては、いない、と考えてよい。
ゆえに、彼らは正直なのだ。

なんでそんなことを深々と考えてしまうかというと、デリカシーの問題である。
このところの麻しん騒動で、予防接種の若者たちの来院が増えている。中にはクラブで取りまとめてやって来る子たちもいる。が、どうしてもワクチンの数の計算が狂ってしまう。こちらからすると、すべて学生さんで、クラブ関係の人たちなのだが、カップルや友人同伴で来るとこちらとしてはお手あげ。いちいち名簿をもらって確認しているわけではない。

クラブ関係の予防接種の予約を受けて、最初に飛び込んできたのがカップルである。その後がやがや男の子たちが入ってきたため、別々に会計をする。すると、「今、払わないとダメですか?」と訊かれたので、てっきり彼女の分まで負担するのだろうと思っていたら、支払いはブランドものの財布を取り出し、彼女のほうが払って行った。

いや・・・
それはそれでどうでもよい。
そのときにちらっと思ったのは、その彼女は美人でスタイルもよくしかも頭もよい。しかもそこの大学にはめずらしく洗練されている。が、彼女は嫉妬深い・・・

その後、麻しんワクチンが無くなり、麻しん風しん混合ワクチンを使うようになった。風しんは女性には危険。接種時はおろか、接種後2ヶ月は妊娠してはいけない。

若い女の子たちに妊娠の話をするのはデリカシーがないような気がするが、重要なことなので言わなければならない。女性同士で来ていたり、1人だったりすると、別に気を使う必要もないのだが、何となくカップルで来ている女性に言うのは何となく気がひける。

いや・・・別にいいんだけどね、どうだって・・・
だけど、学生は正直すぎる。
男の子が熱を出し、再びカップルで来る。同じ大学なので、女性同士で連れ立って来ている子たちとも知り合いだ。が、しかし、しばらくすると同性同士で来ていた側がそそくさと逃げ出しモードに入る。彼氏のいる女の子といない女の子の間には深い垣根があり、互いに交わることはない。男の子が診察室に呼ばれ、友達同士で連れ立って来た子たちが一緒に帰ってしまうと、あたりに不信感を漂わせながら彼女ひとりが待合に残る。

男の子はいいんだよね・・・彼女がいるからといって遠慮しても孤独感が漂うことはない。だけど、女の子が友達に遠慮される、というのはどこか孤独感が漂ってしまう。

その違いはどこにあるのだろう?

恋人ができたり、結婚すると、女の子はどうしても友達と疎遠になりがち。
どうしてそういうことになるのだろう?

学生は正直なのだ。

投稿者 Blue Wind : May 27, 2007 01:53 AM | トラックバック
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