May 28, 2006

現在進行形

まったく信じられないことに、今まであれにこれにと難航していた問題が一気に解決し、企業のバックアップもあってMビルで開業することになった。もともとその話は一度お断りし、のんびり地域医療・・・を目指していたはずが、結局は適材適所というか、胃がん検診などを中心に病院や診療所からのご紹介患者様を主に診察することになる。

同じビルのクリニックフロアには体外受精までする不妊治療専門の産婦人科が同居し、ホテルのロビーのような空間の片隅で、わが家の新しい生活がスタートする。

それまでは、わたしが診療所に関与することを内心快く思っていなかったダンナも、一歩ビルの中に入ってしまえばそこは職場であり、おそらくは受付やマネージメント、接客?といったややこしい側面に対してはわたしの独壇場であり、そういう人間が必要であることを認識したため、逆にスムーズに展開することになった。

なんて言ったらよいのだろう。医療に関してはエキスパートであったとしても、そういう人たちが必ずしもフロントに適しているとは限らない。オフィスビルのかもし出す独特の雰囲気は、クリニックにも浸透し、それでいて高度な医療を求める人たちの独特の空気が充満しているようで、それでいて開業している以上、風邪などのごく普通の患者様も多いし、その辺のギャップというか、ある人たちは生命の危機を感じて重苦しい雰囲気をかもし出し、ある人たちはやたらと元気というギャップ、に対して、おそらくはわたしは淡々と業務をこなすのだろう。

どんなことにも適材適所というか・・・

そうやって漠然と思い描いていたイメージが突然現実になりつつあり、不思議のメダイが届いて以来、わたしはそれをずっと身に着けているのだが、もちろんSt.リタのメダイも、それ以来、わたしは少しも迷うことなく、テキパキと業務をこなしている。娘に言わせると、生まれてこのかたそういうお母さんを見たことがないとまで言われてしまった。失敬な!

まあ、家で子育てしながらのらくらのらくら生きてきたので、そうやって娘に言われても仕方がないのかもしれない。が、しかし、自分的には今の自分のほうが自分らしくもあり、一歩家から離れたら、誰でもそういうものだと思う。仕事は仕事。

迎合することなく、やっていくしかないのかも。

家賃は高いし、駐車場代も高いし、患者様に駐車券も出さないとならないし、お金のことだけ考えたらバカらしくてやってられない。医療は誰がやってもどこでやっても定価が決まっているし、こんなんで大丈夫なのかとも思う。が、しかし、企業が考えて、採算が合うかどうか審査しているのだから、何とかなるのだろう。素人の企画ではない。考えるのはあちらに任せよう。

投稿者 Blue Wind : May 28, 2006 07:30 AM | トラックバック
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