要するに、外へ出たいとおもっても、ハンドル捨てて行く由もなく。 マロニエの花咲く季節。鬱蒼と空、空々し悲しき曇り。 トラピスト知る由もなく閉ざされたシトーの扉青き地中海 ネットはね、いろんなことを教えてくれる。子の頃のすきま吹く風。 マドレーヌ、誰が呼びおりし蝋燭のほむらたまゆらあまた輝き その人は、リタという名と今なぜか漠と知りたり、あまたたまさか。 少しずつ知らぬ記憶があるのなら糸たぐりつつ踏む空青く 御マリアは黙っておりしいつもまた乳白色の寡黙の湖だ