わがままなじぶんがもどってくるような寒波と夏の入り混じる春 雑然と紅く主張をするような躑躅の花のみどりなき今 葉の色の桜似合うて八重桜灼熱の春たまゆらな風
わるテンの靴をさらって逃げ出せばソファの上に噛み傷だらけ ボタンつけ、同じボタンが取れかかる魔のジャケツの置き場の子犬
バテュの時動きださない夜更けにも夕暮れ時は美しくあり さわさわと、落ち着かぬ春、真夏日の、抜くか迷った躑躅赤々