March 10, 2006

母と7人の兄弟

マカバイの書下の途中。
殉教した7人の兄弟と母の話。
・・・・・・書き方とか読み方にもよるのかもしれないけど、わたしにはどうもこの話の狂信性にはついていけない。

多くのユダヤ人が迫害され、殺されていた時代。この親子たちが死んだ理由は、律法で禁じられている不浄な食べ物(豚肉)を食べろという王の命令に従わなかったこと。それにより、王の目の前で、母の目の前で、ひとりひとり拷問に合い、残忍な殺され方をする。

6人の息子たちが次々と殺され、最後の末の息子の番が来た時、王が母に、豚肉さえ食べれば息子の命を助けて、王の友人として厚く遇すると約束するから息子を説得するように言う。その時母は王にはやってみると言いながら、実際には王のわからない言葉(アラマイ語やヘブライ語?)で息子に神を信じて死ぬように語る。

その後、イエス・キリストの出現により、多くの人たちは豚肉を食べないからという理由で殺害されることはなくなった。

それでいて、後世になっても殉教の話は多い。
日本でも踏み絵とか?
屁理屈で語ってしまえば、もともと偶像崇拝は禁じられているわけで、踏み絵は物理的には単なる絵にすぎない。ソロモンの神殿ですら人間の造ったものにすぎないと語る神にとって絵に描いた神を神とすればそちらのほうが罪ではないかと。

それでも神の権威以外の権威を認めない姿勢は、結局、多くの敵をつくり、多くの兄弟をつくり、それが今日まで続いているのだろう。

***

香田証生さんを殺害した犯人が捕まった。
あの残酷な犯人たちの言い分は、「たくさんのイラクの人たちが外国人によってあのように殺されているのに、ニュースになるのは外国人が殺されたときだけだ」ということ。

もう、そういうニュースは聞きたくない。
ひとりも犠牲を出さず、自衛隊が無事に帰国することを祈る。

(エゼキエル書 7.25-27)

投稿者 Blue Wind : March 10, 2006 11:42 AM | トラックバック
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