February 27, 2006

ドラマは複雑に

聖書はようやく列王の書上を読み終わり、下に入ったところ。

ソロモンの栄華。
かなり数字の誇張はあるにしろ、神殿が完成し、王宮が建てられる。遊牧民の生活では幕屋暮らしが普通なので、かなりそれまでとは生活が異なる。ソロモンの第一王妃がエジプトのファラオの王女というのがミソかも。

ファラオの王女のみならず、ソロモンには500人の王妃と300人のそばめがいたと書いてある。あるいは、1000人の妻とかね。かなりおおげさな気もするが、ソロモンの妻はいわゆる他国人が多い。このためソロモンはイスラエルの神から離れ、それぞれの妻たちのために別の神のための祭壇を築く。

ソロモンの死後、王国はイスラエルとユダに分裂し、戦争が始まる。ソロモンの子孫はユダ王国、それ以外の10部族でイスラエル王国。ユダの首都はエルサレム。最初のうちイスラエルの人々もエルサレムに巡礼をしていたが、それを禁じるためイスラエルの王は例の如く神のかたどりとして牛の像を2つ造り、それを祭る。しかも、レビ人に限らず希望者を祭司にし、祭りの日も勝手に決める。これにより、次第に王に対する厳しい預言が下る。

政教分離というか・・・なんというか・・・要するに、歴代の王たちが本来の神から離れることにより、厳しい預言が下り、その結果、王による預言者への迫害が始まる。しかも、偶像崇拝というのは後の悪魔崇拝にも似て、バアルというのが悪魔の王の語源なんだろうか・・・それくらい激しい対立が生じる。厳しい預言者は排除され、バアルの預言者集団まで出没する。

そして、預言者エリアの時代へ。

***

列王の書で初めて人間に悪さをする霊の話が出て来る。サタン。
人間が神を離れて悪いことをするのを懲らしめるためにやってきた。

モーゼの時代とエリアの時代はまるで異なる。シンプルなのはダビデの時代までで、それ以後、王と預言者との対立が深まっていく。

投稿者 Blue Wind : February 27, 2006 12:12 PM | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?