February 10, 2006

とても長い1行

この辺になると楽しんで読んでいる、としか語れない。
脱出の書のモーゼとアロン(モーゼの兄)とがファラオに会いに行くくだり。

中でも強烈なのは、魔術との対決だろうか・・・

神がエジプトでのヘブライ人のつらい生活を知り、彼らを約束の地に連れて行こうとする。そこでモーゼの前に現れる。でも、モーゼはエジプトで人を殺したためにエジプトには戻れないと思っているし、さらにファラオがヘブライ人の出国を許可するわけはないし、ヘブライ人を説得する自信もないし、口下手だし、・・・と理由を述べて神の申し出をお断りする。そこで、神は雄弁な兄のアロンと一緒に行くことを示唆。

最初は、ヘブライ人たちはエジプトでの奴隷生活から解放されることを知り喜んだ。ところが、ファラオは逆により厳しい労働をヘブライ人に課す。

ファラオというのは、いわば最高の神官でもあり、モーゼが不思議なわざを行ったところで負けてはいない。モーゼに言われてアロンが杖をへびに変えれば、ファラオに言われてエジプトの魔術師も同じようにする。アロンが川の水を血に変えれば、魔術師も同じわざを。その後、次から次へとエジプトに災いが起こるが、モーゼが神に祈り、その災いが去ると、ファラオはますます頑なになり、ヘブライ人の出国を許可しない。

神話の世界。
日本でも、神々の対決があり、岩をちぎっては投げ、ちぎっては投げ・・・という話があったような気がする。島根県の海岸線の岩場の岩がその時の岩ですと言われても信憑性が薄いが、エジプトの場合、もっとミステリアスだもの。ピラミッドの謎とか?

ヘブライ人たちがモーゼの指導のもとにエジプトを脱出したのは歴史的事実だとしても、年表のわずか1行を説明するために書かれている話はとても長く、面白い。

投稿者 Blue Wind : February 10, 2006 04:49 AM | トラックバック
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