水車小屋こおり張りつきまわりたる苔むす巨木、小町の里は 山肌に身を寄せたるや墓の主まつるまつらん空ゆく雲は 焦げ茶山こえゆく雲はしらじらと身を倒さるる雲の流れに 禿山の正体を知る砂埃浴びつつ走る真っ青な空