December 08, 2005

引き算的発想

それにしても税金だらけ。
あまりの種類の多さにうんざりし始めている。
毎年確定申告しているとはいえ、サラリーマンは簡単。所得税を計算し、そこから源泉徴収されている分を引く。医療費控除もマニュアルを眺めながら、とりあえずややこしいものや紛らわしいものは袋の中に入れてそのまま計算して提出。今までそれでクレームがきたことはない。

だけど、事業主となると非常にややこしい。固定資産税、不動産取得税、事業税、消費税、所得税、その他諸々。

うちのダンナは賃貸が嫌い。だけど、また一つ別の医療モールの話。それとは別に、リースバック。

リースバックというのは自分の建物を買い取ってもらい、それをリースするという方法。非常にバカらしいと思っていたけど、いろいろ税金のことを調べているうちに、固定資産税を支払わなくてもよい、リース料はまるまる必要経費になる等のメリットがある。

が、しかし・・・・

一つの目安として、20年ローンを組んだ場合を想定すると、2000万円を借金すると10万円前後。5000万円でもせいぜい25万円程度の支払いとなる。この際、利息や固定資産税は控除の対象となるし、建物も減価償却の対象となる。そのくせ土地の賃料を考えてもせいぜい35万円というのが相場ではないかと思うようなところでも50万円の家賃を取る。それがモールやリースバック。15万円以上の差額が誰かの儲けになる。しかも、数十年に渡って・・・

このように脈々として、それで誰かが儲けたとしても、今度はその人が税金を支払わなければならない、といったサイクルは続くわけで、不景気というのは誰も何もしない、ということを意味するということを知る。要するに儲けなければ多額に納税する必要性はないわけで、国のために働くのなら働かないほうがマシ、というのが実は不景気の源泉のような気がしてしまう。

一つ付け加えるのであれば、開業費に関して。個人事業主の場合には人件費や維持費といった経費も、開業前に支払った分も控除の対象になる。ところが、法人だと控除の対象にはならない。これから1年をかけて準備しようとしているのに、前年にかかった費用は丸損ですと言われたら無理に年内にと思ってしまった。が、しかし、法人ではないので経費にはなるらしい。

それにしてもバカらしい。同じ金額が動くだけなのに、リースは非常に事業には向いていることを知る。「資産−負債=資本」というのが基本だから、負債が少ないほうが資本率がアップするというのがその理由。土地を買うのは損。土地が担保になるというのは幻想。

夫が給与所得者だと妻は働かないと損という気になる。逆に、夫が事業主だと働いてもつまらないという気になる。世の中には子どもの教育などもっと大切なことがあるだろうという気がしてくるから不思議。どこにその差があるのかといえば、給与所得者なら足し算の世界なんだけど、事業主は引き算の世界だから。働けば働くほど損ということも・・・ある。

投稿者 Blue Wind : December 8, 2005 11:53 AM | トラックバック
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