November 17, 2005

やっぱ、これは”仕事”らしい・・・

よくわからないけど、一応、開業形態によって何がどういう風に違うのかダンナに説明する。

たとえば、テナント開業なら、診察室と待合室だけあればよく、ショッピングセンターとかね・・・そういうところで買い物や銀行へ行くような感覚でクリニックを利用する人たちのために施設を提供する。これに対して、訪問診療までするような地域医療を主体とするならそれこそ無医村に近いところで、ある程度内科も外科も小児科もなんでもできるような医者が求められるため、医療機器も必要となってくる。場合によっては簡単に入院できるような施設も必要。

うちのダンナがやりたいのは後者の無医村型。だから何かどこかがヘン。それをやりたいのならこんなタウンでやるべきではない。最初からそうだったわけではなく、どういうわけか土地を買ったときにはコンビニくらいしかなかったのに家が完成する頃には一斉に開けてしまっただけなんだけど・・・

そういうのをやりたいのなら、今は自分の診療所まで通勤している医者のほうが多い。つまり、地域医療を手がけたいのなら医者が不足している地域でやるべきだ。それでいてね・・・そういう地域に住むということは主婦が大変。

つくばが計画されたばかりの頃にはスーパーすらなく、農家の朝市で野菜を買っていたという。つまりは、そういう地域に住むということはスーパーまで毎日何キロも車を走らせないとならないとか。幼稚園も学校も遠いし、親が子どもたちの送迎に明け暮れる。昔はそういうのも平気だったけど、次第にわたしもだるだるになり、便利な生活のほうがよくなってきてしまう。若くて体力がある頃でないとできないことが山ほどあることに今頃になって気づく。

あっさり語れば、今さら近所にスーパーもないような生活には耐えられそうにない。それでいてダンナにしてみれば、ショッピングセンターの中で診察しているだけの開業というのもおそろしく退屈らしい。ひとくちで開業といってもいろいろあって、自分のやりたいことと生活スタイルが合致していれば何も問題がないのに、なかなかそういうわけにはいかない。ましてや老人病院や介護施設というのは少なくても50歳を過ぎてからでないと嫌なのだそう。それこそ60歳を過ぎてやればいい、という発想しかない。つまりは若い人たちがそんなのをやる気になるはずもなく、年寄りのことなんてわからないし・・・興味もないのが普通。

なんか中途半端な気持ちのままいろいろ経営試算というのを打ち出してみる。そんなことをやっていたら、それは立派な仕事だと言われた。税務署もそう思ってくれるだろうか。よーわからんね・・・世の中ってやつは。

・・・・・・・・・なんとなくわかった。都会なら人材も多いし、店も多いし、ある程度自分でやらなくても何も困らない。でも、田舎の主婦はそういうわけにはいかないのです。なんでもできないと困るようになっているのかも。

でもさ・・・でもさ・・・・でもさ・・・・・感性が違う。何もやらないのではなく、なんでやらないとダメなのか、そこのところがわたしにはよく理解できないために、なんか感性が違う。なんか田舎と都会の微妙なニュアンスの違いってそういうささやかなところにあるような気がする。

投稿者 Blue Wind : November 17, 2005 12:50 PM | トラックバック
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