October 18, 2005

透明人間化

ちょっと土地でも買っておこうかなぁ・・といういつも甘さから始まり、3週間が経過したような気がする。ちょっと思っただけ。何に使うかわからないけど、将来的に姑さんが住むかもしれないし、家から近ければ娘が住むかもしれないし、はたまたダンナが開業するかもしれないし、あるいは老後にアパートの管理人でもしようかとか、その程度の発想しかない。

そういうちょっとした思いつきがいつもわたしの人生を変えてしまう。(おおげさ!)

それをダンナに言ったら、あそこだったら開業してもいいかなと言う。そこで不動産屋へ行く。すると住宅ローンではありませんと言われてしまい、いくつか銀行を回ることになる。その翌日には院長から隣の土地も買っておけと言われ、その翌日には電話帳を眺めながらプレハブみたいなものなら・・と建設屋に電話する。

ここまでになると、何かが自動的に動き始め、土地が決まっていないのなら、と老健施設やらグループホームやら銀行からのプッシュが入る。銀行、メーカー、コンサルタント。

そこであちこち相談し始める。するとめちゃくちゃだからね・・・この同窓会のネットワークは。週に2日ずつ休診日にバイトすれば通常の銀行ローンなら支払えるだろう。私大のネットワークは体育会のようなもの。困った時には上に相談すれば、どうにかなってしまう。何気なく使う言葉だけど、それが医局なのだそう。

何かの本に国立大出身の医者は親からの借り入れが多いけど、私大出身の医者は銀行からの借り入れが多いと書いてあった。その理由までは書いていないけど、実は医局があるかどうかの問題なのかもしれない。

イメージとしては逆でしょ?親に頼るのが国立で、親に頼らないのが私立なんて・・・

つまり、伝統的に先輩が後輩の面倒をみる。研修医の時代から始まり、そういうたて構造がずっと続いていく。そして、自分が何とか生きていけるようになったらまた後輩の面倒をみていく。

というわけで、わたしがのんびり本でも読みながら事業計画書を書こうと思っていたら、苛々して業者さんから電話が入ってしまう。これからあちこち診療所を見学させてもらってから、と思ったのに。

のろのろ、もたもたしながら自動的に進んでいってしまう。

こうさ・・・1人で考えているだけなら、1人で勝手に落ち込み、1人で勝手にウキウキしているだけど、一度何かが動き出してしまったら大工さんが家を建てていくのを黙って眺めているしかない。銀行が判を押してしまったら自動的に電子文字が動き出す。

なんか、こうね・・・ぼぉ〜っとしているうちに世の中が動き出す。ささやかな日々。

投稿者 Blue Wind : October 18, 2005 12:11 AM | トラックバック
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