October 13, 2005

シビアに、クールに

おおよそ自分の人生を振り返ると、ほとんどの時間を本を読んで過ごしてきたような気がする。のこりの時間に友達と遊んだり、恋愛があったり、結婚があったり。それ以外のことはわたしにはどこか無縁の出来事としてややこしいことは考えない。

政府が緊急援助に2千万ドルを放出しようがどうしようが、自分の懐が痛むわけでもない。税金の計算も誰かがやってくれるし、足りない分をわたしが計算するため、うちのダンナに至っては自分の収入がどうなっているのかも知らないのかもしれないとたまに思う。

興味がないってすごいなぁ・・・というか。

だいたい、うちの近所に至っては公務員社会だから、教育や環境のことには非常にナーバスだけど、それ以外のことにはあまり興味がないような気がすることもある。政府管轄の役人というのは宇宙プロジェクトやその他諸々スケールが違うため、地元の商工会がどういう具合になっているのかも知らない人たちが多いかもしれない。

開業医か。

今までだったらややこしいことは他人任せで、医療だけやっていればよかったけれど、自分でやるとなるとそれは一つの経営だから、人を雇ったり、給料を払ったり、銀行と相談したり、事業計画書を書いたり、まったくもってして不必要なことに時間を割かれてしまう。だから、銀行にも言われてしまうわけだ・・・これから先ずっとそれをやっていかなければならないんですよ、と。

たまに思うんだけど、医者としての能力と経営者としての能力は別かもしれない、と。

だったら、わたしはそういう付き合いが嫌いかどうかを考えると、好きなんだよね・・・実は、あーでもない、こーでもない、と政府や役人の悪口を言っているのは楽しい。正直に語れば医者の悪口はもっと好きだ。うちのダンナよりも地元の医者のことについては詳しいことにも気づく。本音を語れば、あの先生の研究領域がどうたらこうたらより、子どもの具合が悪くなったときにはあっち、年寄りだったらこっち、という具合に、そういうのはたいていの場合口コミで伝わるため、一番詳しいのは看護婦さんとばかりに情報網がはりめぐらされる。

というわけで、うちのダンナが開業した場合、何を言われるかわかっているため、あなたはこれをやりなさい、これはやめておきなさい、こういう患者さんが来たときにはこうするああするどこの病院へ送る、という話を言ったら強烈に怒っていた。

が、しかし・・・・女房に何か言われて今から怒っているくらいなら開業なんてやめたほうがよいのでは?

プライド高いからね・・・・むずかしい。だからコンサルタントを頼んで、ややこしいところは業者に頼んだほうが、ってなるのかも。医者の世界の付き合いと、いざ開業してからのクールさは別問題のような気がするけど、どうなんでしょう・・・

投稿者 Blue Wind : October 13, 2005 10:57 AM | トラックバック
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