September 20, 2005

覚悟の旅路

初めてバリ島へ行った時、トイレットペーパーを持って行ったことを告白しよう。東南アジアに限らず、途上国を旅行する時は、まずトイレに紙が置いてあることを期待してはいけない、トイレがあることを期待してはいけない、とかね・・・そんな話ばかり聞いていたものだから、当然用心のために持って行く。まあ、空港のトイレにしてもバリニーズですからね・・・いちいちそんなことに驚いてはいられない。

案の定、乗り換えで使ったインドネシア空港でもそんな感じで、娘が怖がるので行けない。「あのトイレは怖いからいやだ」と言う。嫌いと言うのならまだしも、幼稚園の子に怖いと言われてしまっては諦めるしかない。そうやって思っていたら、DFSの裏手に西洋式トイレがあったので助かった。

うちの姑さんときたら、近頃ではウォシュレットでないとあかんという理由でハワイすらダメ。この前、グアムでは完璧に日本人スタイルだったので、あれなら大丈夫だろうとは思ったけど、日系ホテル以外はどうなっているのかまでは知らない。

裏の奥さんがまだ元気だった頃、ご主人の仕事で中国へ行ってきたというので、その辺の事情を訊く。やっぱ、ホテルを出たらトイレはないと思え、くらいの覚悟がなければ中国には行けないと言われた。そのくせ、東南アジアのホームステイというのもあり、そうなるとトイレットペーパーを1ダースくらい持参するらしい。

「えっ、そんなに?」と思ってはいけない。大抵は原因不明の下痢に1週間くらい苦しむことを覚悟しなければならないかららしい。あまりにもおおげさではないかと思ったけど、全員がそういう状態になるというのだから諦めるしかない。日本から持参した薬は効かないそう。その代わり、どういうわけか現地で薬を貰うと治るという・・・

・・・・・・・・そういう悲惨な覚悟をして行ったせいか、バリ島があまりにも素晴らしいところですっかり好きになってしまった。

投稿者 Blue Wind : September 20, 2005 03:12 PM | トラックバック
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