September 11, 2005

なるようにしかならない・・

平成15年度の日本の私立学校へ通う子どもの割合は、幼稚園79.1%、小学校0.9%、中学校6.2%、高校29.3%、短大91%、大学73.5%(平成15年度学校基本調査報告書より)。

この数字を眺めると、少なくても小・中・高だと、「どうして私立へ行かせるの?」と問われる意味が何となくわかる。世の中全体では少数派なので。

娘のクラスでは約2割の子たちが受験するそう。全国平均からするとやや高め。今まで茨城県内で私立中学へ進学するというのは、単に進学校へ入れるという意味しかないことを今頃になりようやく知る。

娘のやる気に反比例して、私立へ入っても途中でやめてもいいんだな・・ということを学ぶにつれ、複雑な心境。

大学の付属校や女子校になると、入るとだるだるで勉強しなくなる子が多い。やる気がある子はせっせと受験勉強するけど、学校の勉強だけやってそのまま推薦で進学しようと思えば、試験の前に一夜漬けをするだけで、その後まったく忘れてしまっていても何も困らない。だって、日本の大学は卒業に対して苦労するわけではないし、大抵は単位を取って必要な資格があればそれを取り、そのまま何がしかの仕事に就く。

そういうものなんだよね・・・実家が保育園や幼稚園を経営しているという子は、そちらの免許が取れる大学ならどこでもいいらしく、親が付属で通わせるのもその程度の意味しかない。製薬会社の人は実家が薬屋をしているからという理由で薬学部へ入ったという人たちが多いし、なんてわかりやすいのだろう。

わたしの場合は、さっさと結婚しろとばかりに育てられたのは親が年寄りだったからだし、どこでもいいから蝶よ花よと女子大でも卒業して・・というくらいの発想しかなかった。「どこでもいいから大学という名前のついてるところへ行け」としか言われたことがない。単なる嫁入り道具の一つだろうか・・・

「お母さん、なんで4年生から塾へ入れてくれなかったの?」と娘が言う。
なんでと言われても、うちのダンナが娘にはがつがつ勉強させたくないと言うから・・・
姑さんが、あんまり早くからやらせても途中で嫌になるからと言うから・・・

まあ、あの親子は勉強や塾のことでは非常に苦労しているため、それをさすがにおちびにやらせたくないというのも理解できる。それでいて、下の義姉が、「なんで女子校なんかに入れたの?」と間際の大学受験で苦労させられ、今でも医者にならなかったのを後悔しているところがあり、なんせわたしよりさらに年上なのであの時代で娘を浪人させてまで医者にしようという親なんて考えられないし・・・

一つ気がついたのは、公立へ行く子のほうが蝶よ花よが多いということ。

土地柄というか、時代というか、親がひたすら勉強させようとしている男の子などが無理やり私立へ行かされて、途中で公立へ変わるというケースが多いと聞く。女の子は・・・逆に男の子に交じって受験して行こうというタイプが私立へ行く。

あちこちで話を聞いているうちに、どうも話が噛み合わないので、茨城県の高校受験ガイドを本屋で立ち読みした。ポイントは、どこの県立高校のすべりどめになっているかという点かもしれない。それで高校名とコースを聞くだけでどこの高校を落ちてそこの私立へ行ったのかがわかる。パターンが決まっているらしい。

それなら・・・、ということで、私学のメリットを活かして大学受験へ向けての中高一貫制に移行していこうというのがこのところの私立の狙いだとようやく気づく。

純粋な興味もあるんでしょうけど、「なんですべりどめの学校に最初から入れるんだろう?」というのは案外ナチュラルな発想なのかもしれない。何か特別なメリットがあるのだろうか、とか。

なんで、こういう風になるのだろう・・・
次第にだるだるになり、中学で私立に受かっても落ちてもやめても要するに子どもにどうやって勉強させるか、ということが親の狙いだということに気づく。

あっさり語れば親が何もしなくても勉強する子は勝手にするし、しない子を無理にとなると子どもに足下を見られてしまう。競争に放り込む方が簡単。途中で嫌になってもかまわない。女の子だから・・・
というのでは甘いのだろうか。

まあ、本人が行きたいところへ行けば・・・
夢は儚い。

投稿者 Blue Wind : September 11, 2005 03:00 AM | トラックバック
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