August 25, 2005

本屋の官民対決

公務員社会に洗脳されたわたしの脳裡において、もしそれが本当の意味で値打ちがあると思う本であれば、図書館にあるべきものとして扱われ、立派な装丁がほどこされて売られている理由が理解できる。みんなで使うものにはしかるべくお金がかけられる。あるいは教科書により無償配布されたり・・・あるいは、この前本屋でいい本だなぁ・・と思っていたアフガニスタンの写真集の続編が、小学生のための夏休みの課題図書になっていたり・・・

その一方で、不景気に喘ぐ民間は薄利多売とばかり、新聞掲載や雑誌、早々の文庫化などにより廉価で売り出される。いささかその内容が俗悪になっていようが、薄利多売でしのぐしかないのかもしれない。昔の出版社は・・、作家は・・、などと怒っても無意味な理由がここにある。

誰がそのルールを決めて、保護し推奨すべき作品とそれ以外を区分するのだろうか?
読者? 消費者? 編集者?

駅の売店の前にごみ箱がある。
「青少年に悪影響を与える書籍は捨てましょう」と書かれて・・・
捨てる基準がどこにあるのかわからないけど、あっさり語ればそんなものは買わなければいいわけで、それでいて売れるんだろうな。だったら立ち読みすればいいのに、って思うんだけど、さすがに売店ではできない。コミックなんて本屋でも店員が全部にビニール・カバーをしてしまう。

読者・・・というより、消費者の感覚に近い。価値のないものにはお金を払いたくない。それでいて欲しい本は高い。

このバトルの激しさ・・・

投稿者 Blue Wind : August 25, 2005 02:18 PM | トラックバック
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