August 12, 2005

世襲制郵便局

そういえば、高校時代の同窓会で、郵便局へ嫁いだ友達が言っていたことを思い出す。結婚して一番驚いたのが、通帳を郵便局が預かっていることらしい。都会で知り合って普通に恋愛し、いざ結婚するとなったら相手の実家が郵便局だった。つまり、田舎の郵便局の跡取り息子だったのね・・・彼が。

その時に知ったのが、郵便局というのが世襲制で、都会とは違って田舎だと郵便局は親から継がないとならない家業だということ。つまり、田舎の開業医やお寺のように、村に一つしかないから、誰かがやらないと潰れてしまう。それでは檀家じゃない・・客が困るため跡取りが必要。ダンナの同級生にもいたな・・・無医村になってしまうから将来は絶対に実家に戻らないとダメという人。少ないようでいて案外多い。

そうやって世襲制で代々郵便局を営んでいる人たちにしてみれば、郵政事業というのは官なんだろうな。でなければ、通帳を平気で預けたりしない?

その感覚が不思議なんだけど、人によっては通帳と印鑑をそのまま無料の貸し金庫だと思って郵便局に預けている人もいる。田舎だとおばあちゃんの年金なんて小遣いみたいなもので、日頃はまるで使うこともなく預けっぱなし。

郵便局へ嫁いだ友達には娘しかいない。昔だったらあーでもないこーでもないと揉めただろうけど、今は男子でないと困るというわけでもないらしく、長女が将来局長さんをするようなことを話していた。彼女自身は店のことはほとんど何もしないし、公務員をしているわけではない。それでいて田舎の嫁らしく跡取りを気にしなければならない。

そうやって考えると、郵便局のどこが官なのか理解できない。寺も医者も官ではない。それでも世襲制の地域はそうやって細々とつないでいくしかない。が、しかし・・・・そうやって考えるとますます理解できない。なんで、郵便局が官でないとダメなのか・・・世襲制は難しい。

投稿者 Blue Wind : August 12, 2005 11:06 AM | トラックバック
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