『ドラゴン桜』 の5巻目。東大の帰国子女試験について書いてある。ダンナが読めとあまりにもうるさいためにわたしはまだ通読していない。その代わり、娘は読み終えたそう。おまけにテレビまで。原作とは違うらしいけど、ドラマは面白い。
なんで帰国子女枠の話になったのか忘れたけど、小論文しかない代わりにやたらと競争率が高い東大。が、しかし、良問。すべての入試で実施したらいいのに、と思ったけど、よく考えたら何万人も受験するのだから、それを全部あのやり方でチェックするのは無理だろう。
それとは別に、その中に優先席についてのうんちくを述べなければならない問題があり、実際には内容よりも「論じる」ことが測られるため内容自体は試験の合否には関係ないでしょうけど、あれは良問だ。(ちなみにわたしは単なるブロガーなので論じる必要性はない。)
単なる感想を述べれば、あのシルバーシートって恥ずかしい。恥ずかしいというのはシルバーシートに座ることではなく、譲らないことでもなく、単なる鉄道やバスに優先席が必要ということが何となく恥ずかしかった。
つまり、その世界では激しい競争があるために弱者の保護が必要となる。椅子とり合戦というのがわたしの子どもの頃のゲームにあった記憶がある。そういえば、今は聞かなくなった。それでいて電車の中には必ず優先席がある。
で、今度はあまりにも痴漢が多いから女性専用車両が。
こうなると恥も外聞もないね・・・
ここまでになると、電車に乗るってことが酷くかっこわるい。それでいてかっこわるさも生活のうち。子どもを乗せて電車に乗ろうものなら論外という感じだもの。なんで子どもなんているんだよーっという感じで冷ややかな視線に耐えなければならない。
今までそういうことに疑問を感じたことはなかったけど、去年イタリアの鉄道を使ったとき、「座れないなら増発する」というのが当たり前だと知り、ショックを受けた。ダイヤどおりに運行されないなど不評も聞くけど、実際にはそういうこともなく、逆に座れないほど乗客がいるときには臨時便が増発するため、いちいち乗る前にホームをチェックしなければならない。
夏のミラノは住人は減る。その代わり、観光客が地下鉄やバスやトラムに乗っている。大きな荷物を持って乗る人たちも多い。年寄りに席を譲る習慣もない代わりに座れないということもめったにないんだなーということを知る。特に長距離。長距離と言っても、片道1時間程度の普通電車でもそんな感じ。
ビーチでも座れないってことはない。それよりチェアが延々と浜辺を埋めて置いてあることも不思議だったけど、足りなければどこからか椅子を持ってくるのかもしれないし、早く行けば海に近い席に座れる代わりに、そこが空席になってもその日その席にはほかの人が座ることはない。後から来た人は海の近くに空席があったとしても後ろに座らなければならない。
もちろんチェアを利用しない家族連れもいる。あくまでも椅子と傘の数で料金が決まるから、一つのパラソルの下に家族が群れていることもある。
一つわかったのは、交通渋滞が発生するのは都市計画が下手ってことらしい。
優先席や女性専用車両があるってことは誰が悪いんだろう?