August 06, 2005

『ニート−フリーターでも失業者でもなく』 玄田有史, 曲沼美恵著

結局、世の中が不景気なのが悪いのかもしれない。ニートも少子化も原因は経済が悪化しているからなのかもしれないし、結婚しないのも経済が原因なのかもしれないし、学歴社会が崩れないのも体制が体制を支持するからなのかもしれないし、専業主婦の悪口を言われたら、「娘は東大に入れます」と言っておけばいいことに気づく。

要するに、世の中の大半の人たちは保守であり、保守に迎合している分には目立たない。ただ、あまりにも保守的だと書籍は売れないしドラマの視聴率も悪いのかもしれないし、保守に迎合しない姿勢というのも言わば保守の現れであり、本屋へ行ったら日本史関係の書籍が売れていることに気づく。

今、面白いよね・・・時代が。それでいて今の時代を掻い潜り、娘が大学を卒業する頃には景気が上向き、就職氷河期の終焉を迎えたとき、それは単なる時代の流れであり、今考えていることはまるで無駄になってしまう。

就職の心配をしないで就職した世代が中高年となり、不景気になったとたんに今度は若者が失業する破目になった。おそらくはそれが事実に近いのかも。数字だけ眺めていたら相当少子化が進行しているため、逆に人手不足を心配しなければならないはず。なんか今の世の中って変。

変だ・・・


玄田 有史, 曲沼 美恵

ニート―フリーターでもなく失業者でもなく


二神 能基

希望のニート 現場からのメッセージ

あまりにも変なので、ニート関係の書籍を2冊。今日読み始めたのは、『ニート』 (玄田有史, 曲沼美恵著)。まだ最初しか読んでいない。でも、なるほどなぁ・・というのが感想。あまりにも就職難だからやたらと職に就くための競争が激化しているのが原因なのかもしれない。

うちの世代ってそれこそフリーターの出始めで、世の中が好景気だったから就職を心配している人なんてほとんどいなかった。だから積極的に就職だのキャリアアップだのと大騒ぎする人も少なかったし・・・

で、今度は不景気になり、そういう時代に職に目覚めてしまうとたしかに今のような風潮が蔓延しても不思議はない。ちなみに主婦と失業者とどこが違うのかと思ったら、要するに職安へ行ったり、情報誌を眺めて就職活動をしているにもかかわらず職が見つからない状態を失業と呼ぶらしく、就職活動をしていない、あるいは働く意思のない人たちは失業者の中に入っていないことを知る。

まあ、なんでもいいや。
世相、なんだよね・・・
世相に振り回されるより、自分の生活を大切にしたほうが現実的。

読み終わったらまた書こう。

投稿者 Blue Wind : August 6, 2005 01:50 AM | トラックバック
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