July 14, 2005

『太陽の季節』 石原慎太郎著

石原慎太郎の『太陽の季節』を読んだことがありますか〜?

今、アマゾンのほうで書評を読んだんだけど、これだけボロカスに書かれている作家もめずらしいかも。わたしが彼の本を読んだのはかれこれ20年以上昔・・・高校生の頃ではなかったかと思う。だから、ストーリーなどは覚えていないけど、その当時の太陽族の様子など、映画も含めて、今の人たちが読んだら怒るのも無理はないな〜という楽しい作品です。みんなでこきおろしましょう。

あっさり語れば、わたしでさえ時代じゃないもの・・・石原慎太郎は。戦後の退廃と共に、「公衆便所」という言葉を覚えたのは、この手の類の映画の中じゃなかったかと思う。その当時、赤線があったのかどうかまでは知らないけど、要するに売春地帯があり、それとは別に誰とでも寝てしまう女のことを裕福そうな青年たちが公衆便所と呼んでいたのが忘れられない。

そういう時代だったんだろうな。
女性は大抵お見合いなどで結婚し、恋愛はタブー。子どもを産めない女は役に立たないとかね・・・とても辛辣で酷い言葉がたくさん出てくる。ましてやそれがベストセラーで、映画も大ヒットという時代。それとは別に、上品な言葉遣いの映画も多く、女優さんにしても清純派がもてはやされた。

恋愛がタブーだったからこそ生み出されるパワーはこの時代ならでは、というノスタルジーもある。

ちなみに石原慎太郎がまた提訴されたそうで・・・都知事なんかしているのが悪いとしか思えない。作家だけしているのなら作品の中で登場人物に過激なセリフを語らせるのも楽しいかもしれないけど、現役の政治家が公の席で発言するというのは無謀だ。

投稿者 Blue Wind : July 14, 2005 12:42 AM | トラックバック
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