July 08, 2005

【短歌】 青闇はいつ潜るらん紫陽花の立ちつくす雨 靄に沈めて

ロマンスも時期があるのと七夕はスケジュール帖書き換えられて
夏空は雲ってばかり梅雨の陽は夕立ののち顔出してみる
短冊が大きな竹に吊るされて小学校の空は夕立
天の川いつ見えるのと吾子は問いみあぐる空に星一つなき
蒸し蒸しといつ終わるやと七夕は五月雨つづく雨漏りの河

百円で買った箒の庭しごとつち生き返る雨空の夏
格子さえくぐりぬけるかマリちゃんはすまし顔してタッタカ走る
生垣を切り揃えたる道ゆかばあらくさの地の鬱蒼と空
空さえも小さくなって広がれば走る窓にはむしあつき風

ペチュニアかサフィニアかなど迷えども越す冬を思う暑き雨空
一年がこんなに短くなってゆく。今の夏雨、晴れて終われば。
春が来て、夏が来て秋深まれば、いつしか町はクリスマス待つ。

歳月が決まりきってはくりかえす小さな時間いつ果つるとも
陰暦に七夕祝ういにしえはいとかしこしとふかぶかと思う

七夕は8月がいいね・・・


☆ご返歌

忘れえぬ 夢は静かに導きて
川の向こうの 花見つけたり (yunotu5031さま )

蒸し風呂の七夕もあり梅雨の日に北までつづく暑き白雲 (しらいし)

紫陽花の こころを見たり 相克の
赤と青とが 夕闇に消ゆ (yunotu5031さま)

青闇はいつ潜るらん紫陽花の立ちつくす雨 靄に沈めて (しらいし)


☆追加

まったくさ、蛍一つもみたことない。ある晩わたし、暗がりに立つ。

投稿者 Blue Wind : July 8, 2005 11:22 AM | トラックバック
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