July 01, 2005

【短歌】 素直ゆえおもはゆくなり素直ゆえなおむずかしくよこたわる舟

五月雨に苦しむ梅雨にひとりごつ夢に咲くはなこぞの夏萩
過去・未来ゆっくりすすむ今のときとどめる秋はいつ始まりぬ
北国の夏をば知れば古今にぞありし葉月の肌寒き風
星は冴え北の夏には満天の笑みは広がり凍えるわがみ

北国の夏を知っている人には古今(陰暦)の時代の季節感はすごくわかりやすいような気がする。ということは、昔は寒かったんだろうか?筑波山に氷柱なんてないですし・・・今の時代は。北国の夏は8月も半ばになると夜は肌寒い。

今は9月に入っても真夏のよう。変だ。ここは茨城なんだろうか・・・・?

いや・・・どうして急にこのようなことを考えたかというと、とらさん ・ぐたさん の古今和歌集についての記事を読んでいて、この手の歌人・俳人泣かせの話題には事欠かないからかもしれない。

まあ、今の時代は世界中に歌人はいるようで、たとえば西オーストラリアのパースは四季も逆だし、花も変だし、ごきぶりは白だし、白鳥は黒だし、脳天が変になってしまいそう。

半世紀くらい前までは筑波山には野生の百合がたくさん生えていたそうですが、今は消えてしまった。猪が球根を食べてしまったという話は本当なのだろうか?誰かが百合根を持って行ってしまったのかもしれないし・・・結局、今の時代を詠むしかない。

それと、花なんて1ヶ月くらい平気で咲く時期が変わるし、今年は薔薇が今でも満開。次々と咲いているし、例年よりも長い。

今の吾悩ませるためいにしえのうた詠みいづる素直な花咲く
朴訥に生きるがむなし、いにしえの人らの想いふふみゆく風
素直ゆえおもはゆくなり素直ゆえなおむずかしくよこたわる舟

今でも浮ぶだろうか・・・・いにしえの舟は。

投稿者 Blue Wind : July 1, 2005 10:09 PM | トラックバック
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