わたしにはわたしの時代があるからね。見あげる空は晴れのちくもり・・
紫陽花の枯れてしまった日照りかな鉢のままならいまだに青く
梅雨空の深まりゆくか隣家には紫色の紫陽花の花
曇ったり晴れたり空はいそがしく朝の雨さえ忘れて今は
梅雨空のわがままな顔ながめては気まぐれな空不意打ちの晴れ
今 何時? そらにきいてもわからない。つゆはあまぞら、うすびのじかん。
初恋の熱も冷めたかむすめの手、比べてみたらわたしよりでかい。
むすめにはむすめの時代があるからね。すきとおる夏、背伸びの季節。
正式にバブル後期が終わったと政府は言うか、ぽつねんと聞く。
ながいのかみじかいのかも月日には値札はないが、時代は終わる。
60年、わたしはそんな生きちゃいない。戦争放棄、自然、消滅。
あおあおと芝生のいろのかがやけばアマゾンのいろ知りもせぬかと
おぢさんが読むものを読みばあさんがイカってみても歴然と逝く。