June 24, 2005

茶の間層

すごいな、「首相官邸」(政府のメルマガ)の読者が160万人だって。ポスターだのビラだの新聞広告を考えたらすごい経費の節約になる。さすがに自民党だの共産党だの言われても購読する気にはなれないけど、一応は政府のメルマガとなると購読してしまう。

そうなんだよね・・・何もコムズカシイ話ではなく、茶の間の政治でいいんだよね、メルマガなんて。ちょっとテレビを観ながら茶の間の話題になるような感じで、あたかもお天気や学校の宿題の話をするような感じで話せる程度の政治・経済。

その昔、シンガポールでテレビを眺めていたら、各国の通貨レートが茶の間の話題になっているので驚いた。さすがシンガポール・・・

北朝鮮の人たちが何を考えているかよりも、どうしてカニが入ってこないのかそちらのほうが気になるし、どうしてロシアのカニは一斉に売り出されるのかのほうが気になるし、なんでインド洋の養殖マグロがオーストラリア産なんだろうかとか、このところトルコ産の杏が入ってこないのはどうしてだろうとか、スーパーは世界情勢の坩堝。

テロなんて正直どうでもいいんだけどね、はっきり言って、石油は値上がりするし、今年はグアムに行くけど、なんでいちいち空港で指紋押捺や写真を撮られたりしなくちゃならないんだ、とか、その前からボディ・チェックがしつこくなりうんざりしているのに、いい加減に何とかしてくれ、というのが茶の間の話題かもしれない。

官邸が新しくなり、あまりにも殺風景だから、展覧会場になる?

わざわざ美術品を購入しなくても官邸に飾られるということで無償で貸し出ししてくれる画家はいくらでもいる。展覧会の入賞作品とか? あるいは公募して一定期間陳列するだけでも違うだろうし、歴代首相の好みで選定してそれをウェブにアップしておいてくれたら首相の好みやセンスがわかるからおもしろいかも。

ある首相はエロゲロばかりで、はたまたある首相は日本画ばかりでどういうわけか女性の肖像ばかりだったらどーしよ・・・はたまたあまりにも高尚すぎる絵やあまりにも抽象的な作品、はたまたなんでこれがいいの?という作品、はたまた小学生の絵ばかり展示している首相がいてもいいわけだ。てきとー。

実際、アート系のウェブ・サイトをサーフィンしているだけでも層の多さに驚く。もう、そういう時代なんだろう。文化というのは層が形成されなければ意味がない。チャーチルが絵を描き始めたのは40代。

結局は、層なんだよね。
そうやって社会に充満する空気を吸いながら子どもは育つ。

この前、「文学」というものを検索したら、要するに文学というのは論文カキコや記述・説明的な文章でないものの総称らしい。ということはニュース記事や論文も商品説明も文学ではない。でも、文学とは何か?ということを記述すれば内容は文学でもすでにそれは文学ではないということになる。

アメブロのユーザ数が30万人を突破した。でも、まるで更新していないわたしのブログを調査したところいまだに6万番代を推移している。放置ブログでめったにアクセスもないブログ。ってことはその辺が実質的なユーザ数なんだろう。個人で複数つくっている人たちも多いし、まだまだ偏った世界。

ちなみにノーベル賞作家は、生業とは別に作家活動している人たちも多いことに気づく。これに対して日本の場合は出版社が賞を出していることが多いせいか、生業を別にしている人たちには与えられない?なんてわかりやすい社会なんだろう。

やっぱ、層なんだよね・・・

投稿者 Blue Wind : June 24, 2005 12:49 AM | トラックバック
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