June 23, 2005

子どもをとりまく背景

朝のワイドショーは貴乃花と金被告。

貴乃花はこれから相続税や相続の遺留分の支払いのため、あるいは相撲部屋の維持のため稼がなくてはならない。急に饒舌になったのではなく、ビジネス。親の代のタニマチさんも高齢だし、サポーター制度を導入すると言っても人気力士が育たなければ部屋にサポーターがつくわけもない。他人の子を預かるのだから、そりゃ大変。しかも十代の難しい年頃の青少年たち。考えただけで憂鬱になる世界かもしれない。

「ごっつあんです」

いいな、昔の関取って・・・
どんどん食わして強くする。
なんでそうなのかわからないけど、癒されるよね。どんな食糧難でも力士には食わせる。だって力士なのだもの。だからこそ食いたいから力自慢の少年がやって来る。ほんで、「ごっつあんです。」
なんか、平和。
気はやさしくて力持ち。そういう少年が育つのを見ているのは楽しい。どんどん食え、って言いたくなる。それが喜びなんだよね・・・年寄りの。平和な日本社会の象徴。

金被告。

牧師とか教会という言葉を使うべきでないと思う。少女への性的暴行?死刑にしてほしい。いや、死刑では足りない。ほんで新しいカルトの代表がまた変なことをしている。勘弁してほしい。単なる暗示とか催眠なのかもしれない。変な目つきだし、気持ち悪い集団だ。

そんな時(つまり画面を見てくさくさする時)、わたしはカルチェリの庵をめざして汗を拭き拭き歩いている小太りのシスターを思い出すことにしている。いいよ・・・着いたらちょこんと座ってチョコレート食べていたり・・・4キロの山坂を歩くって真夏の日照りのなか結構きつい。

わが家はダンナが一緒だったのであっさり聖キアーラ教会の脇からタクシーに乗った。ダイアナカットのヒラリー・クリントンみたいな雰囲気の女性ドライバーがベンツのタクシーを運転している。わたしたちの前に友達を呼びに行った客がいたのだけれど、わたしが声をかけると、「ジャッポーネ!」とうれしそうに呟きエンジンを入れた。急いで乗れとばかりにドアを開け、わたしたちが座ると、戻って来た人たちに後ろのタクシーを指差し、発進してしまった。イタリア人っぽい。

それでいて運転しながら窓を開け、知り合いに挨拶。途中で停止するからどうしたのかと思ったら、いきなり通行人と窓越しに世間話。帰りはほかの客も一緒に乗って降りてきた。しっかりしてる〜!

まあ、日本のタクシーでもロンドンタクシーでもないし、事前に料金交渉して乗っているわけだから特に損をしているわけでもないし、彼女がアシジ駅への8回分の送迎をカルチェリ1往復で稼いだからといって誰かに迷惑をかけているわけでもない。

でも、善良さってえっちらおっちら暑いやまみちを汗を拭き拭きうれしそうに登ることなのかもしれないとも思う。

それでいて、まあ、気の短いジャポネーゼやほかの親子連れがいるからタクシードライバーはウキウキするわけで、子連れは忙しい。車で戻り、ランチと昼寝と一泳ぎでスケジュールは一杯。なまけもの〜!
ヴァカンスだからね。

投稿者 Blue Wind : June 23, 2005 02:09 AM | トラックバック
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