あざやかにネオンか夏か思い出せ、夜は闇路をひっそり照らす。
闇の色カラスの羽もぬばたまの夜には消えて朝つゆを待つ
たまさかに歌詠みになる空模様あっけらかんと梅雨晴れの灰
うっすらと風に吹かれて立ち話子らの次には犬猫のオス
女の子ひげを抜くのか蹴飛ばすか災難つづく小犬のワルツ
廃墟には花咲くつつじよく似合うとぎれとぎれに肩落ちの花
とんがって新芽の夏は垣根さえ花・花・花に隠れて伸びつ
混沌はマリかマリアかアンジェラか・・・ややこしきかな、命のワルツ。
6月は真夏の光春の肌やんわりとした風の吹く道
小雨には濡れてしまえと薔薇は咲く。天高く咲き、地に沿いつ咲く。