June 09, 2005

【今日の短歌】 真からの闇などないとうす暗き空に散らばる蜘蛛の巣の糸

散乱す夜の雲にぞ曇り空うろこも空も蜘蛛の巣の糸
真からの闇などないとうす暗き空に散らばる蜘蛛の巣の糸

ドアの前大きな蜘蛛が落ちてきてそっと押し出す糸垂れたまま
はろばろと広がる雲をながむれば梅雨待ちていま夜の蜘蛛あり

ヘリコプター飛ぶ音のする昼間には白い粉降る台風の雲

かたばみの群れんと芝に伸びたれば陽はまどろみに降る雨を待つ
ヒマワリの種を蒔こうか真夏には黄色い花の陽の光降る

カラフルな靴下のいろながむれば吾子かわれかで折半を思う
子ども靴われも履けるか吾子の足いつしか伸びてつま先の爪
ゆびちゅぱのクセがなおってほっとしてつかのまに手はわれをおいこし

すこしだけさぼってみればぽろぽろとうたことば消ゆ、脳は五月雨

投稿者 Blue Wind : June 9, 2005 11:21 AM | トラックバック
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