June 06, 2005

『深い河』 遠藤周作著 (1)

著者: 遠藤 周作
タイトル: 深い河


今、ようやく遠藤周作の『深い河(ディープ・リバー)』を読み始めた。まだ第3章の途中。書評を書くにはまだ早すぎると思いながらも、少しずつ書いていこうかと。

第1章では、突然妻が末期癌であることを知った夫の苦悩と悲しみから始まる。その妻は臨終の際、「必ず生まれ変わるから探して」と夫に言い残す。

生まれ変わり・・・という点では、まるでマリはマリの生まれ変わりのようだ。

小説とはまったく関係がないけれども、去年の暮れ子犬のマリが死に、小さいのにぐったりしながら動物病院の檻の中で細い腕に点滴をされていたマリのあまりにも短すぎる一生を思うと、今でもせつなくなる。そのくせ、死んだマリの代わりにわが家に来た子犬は不思議なほどマリに似ている。というわけで、2匹の犬は同じ名前になった。

マリが死んだのが12月22日。マリが生まれたのは1月22日。偶然なんでしょうけど、ちょうど2匹目のマリがわが家に来たのが生後3ヶ月半くらいで、死んだマリが2ヶ月半くらいだったので、実際にはマリの死から半年のブランクがあるものの、まるでマリが元気になって戻って来たような錯覚に陥ることがよくある。

マリが入院していた頃、オトでさえ夜中に起きてマリのいる方角に遠吠えしていた。クゥーンという鳴き声は非常にめずらしい。オトくんのやることは今でも理解不可能なことが多いけど、マリが死を迎えるために戻ってきた3日間のうち、その前日とその翌日、オトが空に向かってクゥーンと吠えていたのを思い出す。人間には見えないけれども、オトはマリとお話できるのかもしれない。

第2章は、どうやらインド・ツアーの説明会らしい。わたしは添乗員付きのツアーに参加したことがないのでわからないけれども、ツアー参加者が添乗員にいろいろ質問している話の流れでヒンドゥー教の女神カーリーの話題が出てくる。

検索した。

カーリーの姿
カーリーについて

強烈・・・
「一度殺しだしたらすべてを無に返すまで殺し続ける女神」らしい。

これも小説とはあまり関係のない話かもしれないけど、インドの宗教って理解不可能なことが多いけど、シヴァ神が性器そのものの象徴だったり、ダンスの神だったり、インド映画の世界が少しだけ理解できたような気がした。なんで恋愛映画ばかりで、しかも皆があんなに真面目に踊っているのか・・・それにしてもどうして人口が増えるのか、宗教と深い関連があるのかもしれないですね、インドは。

で、現在は第3章に入っているのだけれども、相変わらずちまちま検索しながら読み進めているため、進度が遅い。しかも、その途中にこれを書いている。

遠藤周作を読んでいるといろいろ考えさせられることが多く、すぐに脱線してしまう。この続きを書評として書くか、「屁理屈日記」として書くか迷う。ブログだからどうしましょう・・・全部まとめてどこかに寄せたほうがいいかもしれない。考えよう。

投稿者 Blue Wind : June 6, 2005 08:19 AM | トラックバック
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