May 25, 2005

『13歳のハローワーク』 村上 龍 著

著者: 村上 龍
タイトル: 13歳のハローワーク


この本は、めちゃくちゃ面白いです。最初、娘のために買ったのですが、すっかりわたしがはまって読んでしまいました。

ポイントは、世の中から「サラリーマン」と「OL」という言葉がなくなるだろうという予測の下に書かれていること。今までみたいに大学を卒業して会社や官庁に勤めたら終わり(?)という社会ではなくなってきたし、親のわたしが読んでいても、こうやってあれこれ娘の将来を考えられたら楽しいだろうな、というのが率直な感想。

最初に好きなことがあり、そこから派生して職業を考え、それから学問の面白さとかね。虫が好きなら、空が好きなら、算数が好きなら、こんな仕事という具合。趣味が次第に仕事になっていく。

それにしても世の中にはいろいろな職種があるものだと感心する。中にはわたしの知らない職業もあり、自分の適職などを振り返りながらあっという間に読んでしまった。

*****

「プロボウラー」をネットで検索し、プロテストを発見。娘が好きなことと言えば、今はボウリングとお絵かき。プロボウラーになるためには、とりあえずアベレージが185以上ということなので、受験が終わったらしばしレッスンに励み、プロテストを受けるのも楽しいかもしれないですね、娘にとっては。本人はプロボウラーをしながら絵の勉強をすると言っているのですが、案外本当になったりして・・・

子どもが何人もいたらそれこそこの子はこんなふう、とか、あの子はこんなふう、みたいにそれぞれ思うことも違うかもしれないけど、なんせ一人しかいないし、わたしは美術方面の才能はないみたいだけど、姑さんのほうの遺伝なのかもしれない。そうやって考えると、才能って不思議。

それがどういう方向に進むのか、さらにわからない。ボウリングも遊びでやっているのに、いつの間にか上達している。この前間違えてダンナがプロのレッスンだと勘違いして申し込んだら実は”プロも参加している大会”で、どういうわけか娘も参加。ダンナが言うには、娘のほうが全然へいちゃらで、ストライクを取ったらガッツポーズをしていたという・・・おまけに入賞してちゃんと賞品を貰って帰ってきた。

それならそれで、きちんとレッスンを受けて、プロテストも受けて、バイトでレッスンプロをしても立派な職業になる。要するに何かで食べていってくれたらよいのだもの。わかりやすい。

『13歳のハローワーク』をパラパラめくりながら、俳人やいのちの電話の相談員も職業なのか・・・と思いながらも、どちらもそれだけで食べていけないように書いてあって笑ってしまった。いのちの電話の相談員なんて2年も研修を受けなければならないのに完全にボランティア。わたしも院生時代に研修合宿に参加したことがあるけど、なかなか子どもが小さいと家を空けられないから難しい。当時は単位の取得のために参加しただけだけど、学生以外は年配の人が多かった。職業もバラバラ。月1で泊まりの日もある。慢性的に人手不足。

歌人?

歌集を出してもそれだけでは食べていけないでしょう・・・たぶん。(それどころか赤字か?)

研究も10年以上ブランクがあるし、そうなると現役への復帰は難しい。

それよりも娘のお弁当をつくりながらブログを更新するのも才能かもしれないと・・・(汗) 陸上競技会というのがあり、2日間に渡ってお弁当をつくらなければならないらしい。仕方がないから中途半端に寝ると寝坊する可能性があるので、パラパラ本を読みながらお弁当をつくりこれを書いている。

投稿者 Blue Wind : May 25, 2005 05:56 AM | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?