May 17, 2005

ダルダルで怠惰な日々

怠惰になるって結構素晴らしいかもしれないです。

考えてみれば姑さんとの付き合いはダンナと結婚する前からだから、かれこれ20年くらいにはなるでしょうか。当時は待ち合わせ場所からして違います。帝国ホテルのロビーとか、新宿のセンチュリーハイアットとか、その後一緒にお芝居を観たり、お食事をしたり、一緒に青山を徘徊したり、あの頃は2人とも(って誰と誰だよ〜!)若かった。

わたしなどはしょせん文系の学生だからヒマはたくさんあるし、姑さんが神戸から出ていらっしゃると2人で遊びまくっていた。ダンナは留年ばかりしている学生で、親は心配だから最初の頃は月一で上京していたし、それでいてヒマだからあちこち徘徊して・・・

そんなこんなを考えると懐かしい。

結婚してからは、掃除が終わる頃には家電が1つ増えるというのがこれまた慣わしのようになり、姑さんはもともとメカが好きな人なのであれにこれにと新しいものが増える。たまに神戸から物品そのものが届くこともあった。電動モップ、空気清浄機、食器洗浄器、電動泡だて器、全然関係ないけどスパゲティ掴みやアイスクリームサーバー、お肉のミンチ用の機械・・・もう数えていたらキリがないくらい家電や小物が増えまくる。

前回はたしか炊飯器を買い替え、今回は電子レンジを最新式にしてしまいました。

なんでだろう・・・・もう、これは1つの儀式みたいなもので、来るたびに何か新しくなる。それと化粧品の類。これがいいとかあれがいいとか、あれにこれにと使ってみなさいとばかりに化粧品が増える。それとフェイス洗顔用の泡立てタオルが今回のお勧め品。化粧品を買うとついてくるらしいのだけれど、余分にあるから、と持って来てくれた。

なんか平和だなーという気がする。

結婚して子育てして、子どもが大きくなる頃にはエステとかね・・・わたしもいい加減にババアだからやらなければならないらしい。長生きの道は険しい。長生きも大変だけど、顔の手入れも大切になってくるらしく、いい加減にハワイ焼けの染みもババアになると気になるので、そのうち皮膚科を予約してオペしようかと思っています。

長生きしていると結局は健康が財産だし、とにかくマメな人だから何でも次から次へと始まる。家が焼けたり大変なことがあっても落ち着くと元に戻るんだな・・・というのが率直な感想。世の中が不景気だろうと何だろうと後何年生きるか分からないような年齢になると関係ないもんね。仲が良かった友だちもだんだんあちこちに病気が出始め、特に足が弱くなると外出も儘ならないし、そんなことを考えると姑さんが退屈しているのではないかと思ったけど、いまだに放送大学だのオペラだのと習い事をして、せっせと医者通いして、結構忙しそうにしているのを眺めると、元気が何よりだと思ってしまう。

姑さんの一人暮らしの日課は、主にヒマつぶしの読書。そのほかにはテレビを観ては衝動買いをしているらしい。だって一日中家にいたらすることないし・・・わたしもネットをする前は似たようなものだったような・・・それを考えると、ネットは安上がりだ。これをやり始めてから買い物が減った。

そうなのよね・・・・ネットを始めてからだ・・・・仕事がどうたらこうたらとか、子育てがどうたらこうたらとか・・・・リストラだの不景気だの世の中の情報がかすかにでも侵入し始め、何となくそういう気分に感染する。

姑さんと2人で家にいて話をしていると、かなり昔のノリに戻ってしまう。2人ともケチはケチなんだけど、家の中はどこかわが城だし、好きにしていることがストレスの発散。だから要らない道具が増える。その次には美容のこととか・・・わたしはあまりマメなほうではないけど、何となく姑さんと話しているとやろーかなーという気になってしまう。(ええこっちゃ)

こうやって何となく家族やウマの合う人たちに囲まれて、かったるいことはダンナに押し付け、さらにこれにおちびが加わり少しは変化や事件を与えてくれるというのがささやかなる人生の楽しみという気がする。

なんか怠惰っていいわ・・・・平和で。世の中がどーなろーが関係ないから。後何年生きられるか分からないのに、今さら、だよね、たしかに。

投稿者 Blue Wind : May 17, 2005 02:28 AM | トラックバック
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