May 05, 2005

【今日の短歌】 学生街すこしくゆらす退廃はえにしだの棘ものわするかな

風邪ひきて微熱のやうな春風に吹かれて今は半袖を着る
剪定の鋏を入れる吾子(あこ)ながむ思い切りよく勢いの音
ボウリング12ポンドをかろがろと投げてしまふか小柄な吾子は
夫(せ)の刈つた濃淡の色芝草は刈穂の稲のミニチュアのごと
つつじ咲くあざやかな紅そろえたし忘れて去年(こぞ)のコンクリを浴び
ゆらゆらと芝生のうえの水仙は葉だに繁らす工事の瑕か
薔薇の花あきらめていし去年の夏葉は生い茂り今宵の晩は
やきとりに備長炭のかをり立つ春のゆうぐれ休みは速き
静止した時間のなかにとどまればパンパンパンと手の鳴る昼間
学生の立ち並びたる夜のみちお好み焼きの店の前過ぐ
真夜中も変わつてしまつたわが町はのほほのとしてつくばねの春
学生街すこしくゆらす退廃はえにしだの棘ものわするかな

投稿者 Blue Wind : May 5, 2005 02:19 PM | トラックバック
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