April 28, 2005

番犬

うちの近所は、空き巣被害やコンビニ強盗などが結構多い。コンビニ強盗は東南アジア系の窃盗団という話なんだけど、学生街でもあり、外国人が多い土地柄でもあり、いつの間にやらスーパーが24時間営業になり、レストランや大型店舗が乱立するようになったせいか、便利は便利なんだけどセキュリティには案外気を使う。

もともとは研究所と住宅というコンセプトのブロックなのに、不景気で研究所用地も売れ残っている。そのため国際会議場やホテルを建設できるように条例を変えるというので、住民側が怒ってこの前まで市議で揉めていた。

つくばエキスプレスがこの夏に開通する。駅周辺はマンションの建設ラッシュ。一日で完売。

つくばって職住接近ですごくのんびりしていたところで、デパートを歩いていても知り合いと出くわす。友達が働いている。子どもを連れて立ち話。そういうのどかな世界だったのに、次第に街の雰囲気も変わり始めた。

去年、家の鍵が壊れたので、イスラエル製の鍵にした。輸入住宅なので、うちの家のドアに付けられるのはアメリカ製かイスラエル製。このうちピッキング防止機能が付いているのはイスラエル製の鍵だというのでそちらに変えた。

冗談抜きに、昼寝をしていたらオトくん(ミニチュア・ピンシャーのオス)が吠えるので玄関へ出たらドア越しに帽子を被ったサングラスのおじさんが見えた。ドアにガラスが填められているために誰が来たかシルエットで分かる。インターフォンが鳴ったので出ようとしたとたん何事もなかったかのようにその男は去って行った。

そんなことを考えると、娘一人では心もとない。オトくんがいるのといないのとでは安心感が違う。

オトは小さいし、普段は猫のようにおとなしいけど、いざとなると吠えるし噛むし、寝ていたと思ったら急に起き上がり外敵に立ち向かう。完璧に番犬気質。家の中で飼っているだけなので、わたしでさえひょいって持ち上げられるほど小さいのに、それが誰か来ると豹変してしまう。そんな時に制止しようとしたら噛まれる。わたしも3回噛まれた。

それでも最初の頃みたいにドアを飛び出してまで、ということはなくなり、昔だったらドアをカリカリ開けるのも一苦労だったけど、今はせいぜい後ろで吠えているだけになった。吠えるのをやめさせることはど〜っしてもできない。

散歩の時にはおとなしい。でも、ダンナが連れて行く時には公園中を走り回るのに、わたしが一緒の時にはどういうわけかわたしの足下にくっついて座っている。その代わり植木の手入れしているおじさんには吠え掛かるし、近所の人と立ち話をしていても吠えるし、困ったヤツである。要するに、番犬だから、手綱を引いているのはわたしなのに、オトにしてみればわたしを守っているらしい。わたしのほうがつおいと思うんだけど・・・気のせいなんだろうか。

来客の時には、2階に閉じ込めなければならない。それでもわたしが気づくよりオトのほうがずっと早いので、これが一苦労。

でも、うちのダンナが言っていたけど、犬を飼うと高血圧の人は血圧が下がるというデータがあるらしい。わたしが怒る前に勝手に吠え掛かってくれたら、飼い主はぼぉ〜っとしているだけだから気楽なのかも。ちなみにわたしは低血圧なんだけど。不思議なことに猫ではダメだというから、高血圧の人は犬を飼うべきかも。犬は飼い主には忠実だからね。

というわけで、番犬でもあるし、愛犬でもあるし、多少の粗相を我慢すれば健康面でも精神面でも安全面でも犬がブームになるのは当たり前のような気がする。

投稿者 Blue Wind : April 28, 2005 10:59 AM | トラックバック
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