イネガリテ吹く風のごとく見送れば日当たりさえも喧嘩の坩堝 太陽は照りゆくばかり野の原にのせゆく家の重なるやうに トラブルの蔓延したる人いきれ避けて陽は射す影のびゆく樹 偶像にさしゆかむとすほとぼりは幾世紀のちわかつ想念 根を切れば大樹立ち枯れ境界は土の中にぞふりおろす斧